研究分担者 |
岩田 知孝 京都大学, 防災研究所, 助手 (80211762)
久家 慶子 京都大学, 大学院・理学研究科, 助手 (50234414)
釜江 克宏 京都大学, 原子炉実験所, 助手 (50161196)
篠崎 祐三 京都大学, 大学院・工学研究所, 助教授 (80026236)
堀家 正則 (掘家 正則) 大阪工業大学, 助教授 (80221571)
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配分額 *注記 |
15,500千円 (直接経費: 15,500千円)
1997年度: 2,000千円 (直接経費: 2,000千円)
1996年度: 6,500千円 (直接経費: 6,500千円)
1995年度: 7,000千円 (直接経費: 7,000千円)
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研究概要 |
地震の発生は避けることはできないが,地震動災害は大地震がおそった場合にも致命的な災害を防ぐ耐震安全システムの研究と地震動の強さを早期に評価,伝達するリアルタイム地震防災の研究により災害を最小限にとどめ,2次災害の拡大を防ぐことができる.本研究においては対象地域を関西に限定して,地震学,応用地震学,建築・土木工学の研究者が共同して観測網の高度化とそれに基づく震源情報から地震動の破壊力の空間的分布を高精度で予測し,災害拡大を軽減するするシステムのプロトタイプを構築することを目的とした. (1)地震動情報を早期に伝達するための現地収録装置である地震観測装置を改良し,よりリアルタイムに近いデータ転送を可能とする試験を繰り返して成果を得た.既存の観測点網にこれらのシステムを組み合わせることにより,地震波形の早期伝達を行うことが可能となった. (2)観測波形から震源パラメータ(震源メカニズム及び断層サイズ)の自動推定法を開発し,既往記録に適用することで,よりロバスト(頑強)なアルゴリズムの開発を行った. (3)観測記録を用いて観測点以外の震動性状を速やかに推定する方法を,理論的手法,半経験的手法,経験的手法に基づいて評価し,比較検討を行った. (4)既往記録を用いて速度観測記録,地盤情報データベース等を用いた液状化などの地盤災害を速やかに把握する手法を検討し,自動判定に組み込む可能性を検討した. (5)各地震動情報を公開するための手段として,電話回線を用いた方法やメール,及びインターネットのホームページを活用し,いくつかの情報についてのメール,ホームページ表示を開始した. (6)地震動情報の早期伝達システムのプロトタイプ構築,その情報に基づく震源情報,広域地震動情報,及び地盤災害情報を評価方法に関連した研究およびそれらを形作る基礎研究に関する報告書を作成した.
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