研究課題/領域番号 |
07558071
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研究種目 |
基盤研究(A)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 展開研究 |
研究分野 |
エネルギー学一般・原始力学
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研究機関 | 大分工業高等専門学校 (1996-1997) 九州大学 (1995) |
研究代表者 |
神田 幸則 大分工業高等専門学校, 校長 (40016845)
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研究分担者 |
鷹尾 良行 九州大学, 大学院・総合理工学研究科, 助手 (60206711)
河野 俊彦 九州大学, 大学院・総合理工学研究科, 助手 (30234090)
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研究期間 (年度) |
1995 – 1997
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研究課題ステータス |
完了 (1997年度)
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配分額 *注記 |
8,300千円 (直接経費: 8,300千円)
1997年度: 700千円 (直接経費: 700千円)
1996年度: 1,000千円 (直接経費: 1,000千円)
1995年度: 6,600千円 (直接経費: 6,600千円)
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キーワード | He生成断面積 / He集積法 / 中性子線量計 / 微量Heの原子測定装置 / ホウ素 / 超高真空 / ドシメータ / 微量He原子測定装置 |
研究概要 |
本研究は、原子力発電所やその他の放射線施設の安全管理に必要な中性子線量計として、He集積法を用いた、炉内測定からエリアモニタまで適用可能な中長期用中性子線量計の開発を目的とした。成果の内容は以下の通り。 1.旧来の微量He原子測定装置を改良し、7X10^7〜5X10^<15>He atomsの測定範囲を有する新型微量He原子測定装置(HAMS)を開発した。本装置の性能は、研究の目標を満足するものであった。真空容器及び排気系の改良による到達真空度の向上、質量分析信号検出へのパルス計測の適用による測定感度向上の結果である。He測定範囲は、標準Heガスを電流測定及びパルス測定で計測し、決定した。 2.試料のHe含有量測定に於ける、試料溶融方法を検討し、試料溶融操作の際の電気炉内壁からのアウトガスに起因するバックグラウンドを低減することが出来た。具体的には、__<81>8Fe試料を用いて、溶融条件の違いによるバックグラウンド値の変化を測定し、最適な試料溶融条件を見いだした、__<82>8試料溶融に輻射溶融法を使用し、低バックグラウンドの試料溶融法を可能とした。さらに、これらの研究成果を基に、Fe,Pb,SnのHe生成断面積が得られた。 3.長期に渡る中性子線量測定装置としてのHAMSのHeに対する測定精度を保証するために、測定感度較正として標準ガス法と比較しうる他の装置較正法を開発した。__<81>8高精度He含有標準試料による較正法、__<82>8大気中のHe分圧測定による装置較正法、である。 4.He集積法による中性子線量測定の有効性を確認した。東京大学の弥生炉の標準照射場で中性子照射されたB試料のHe含有量測定を行い、測定結果を他の研究機関での測定結果及び多重放射化箔法による評価値と比較した。各測定結果は誤差の範囲で一致し、HAMSによるHe測定の信頼性とHe集積法による中性子線量測定の有効性が確認された。
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