研究課題/領域番号 |
07558091
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研究種目 |
基盤研究(A)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 展開研究 |
研究分野 |
構造生物化学
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研究機関 | 東京大学 |
研究代表者 |
竹縄 忠臣 東京大学, 医科学研究所, 教授 (40101315)
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研究分担者 |
深見 希代子 東京大学, 医科学研究所, 助手 (40181242)
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研究期間 (年度) |
1995 – 1997
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研究課題ステータス |
完了 (1997年度)
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配分額 *注記 |
13,000千円 (直接経費: 13,000千円)
1997年度: 2,600千円 (直接経費: 2,600千円)
1996年度: 2,800千円 (直接経費: 2,800千円)
1995年度: 7,600千円 (直接経費: 7,600千円)
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キーワード | N-WASP / Ash / Grd2 / フィロポジア / アクチン / チロシンキナーゼ / Grb2 / SH2ドメイン / SH3ドメイン / ホスホリパーゼCγ1 / SH_2ドメイン / SH_3ドメイン / ホスホリパーゼC_γ1 |
研究概要 |
我々はさらにこのSH3ドメインに結合する蛋白質をアフィニテイークロマトグラフィーで牛脳より精製した。牛脳中の主なAsh/Grb2H3ドメイン結合蛋白質は分子量180kDa,150kDa,110kDa,100kDa,65kDa及び55kDaであった。これらの蛋白質の部分アミノ酸配列を決めた。これらの蛋白質の内、150kDaと65kDaの蛋白質は未知であった。その他の蛋白質は180kDaがSos、110kDaがc-Cbl,100kDaがdynaminで55kDaがtubulinであった。150kDa及び65kDaの蛋白質に関してはそのcDNAをクローニングした。150kDaの蛋白質はその後、synaptojaninのアイソフォームであることが分かった。65kDaの蛋白質は構造上、Wiskott-Aldrich syndrome protein(WASP)と類似性が高く、神経系に多く発現していたことからN-WASPと名づけた。N-WASPはAsh/Grb2と複合体を形成しており、受容体の刺激でチロシンキナーゼが活性化すると受容体へ移行する。するとCdc42の存在下で活性化され、アクチン線維を切断し、barbeendを露出する。N-WASPはプロファリンとも結合し、複合体を形成していて、その場でアクチンの重合が引き起こされる。その結果フィロポジイアが形成される。このようなN-WASPはフィロポジア形成に必須であることを明らかにした。
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