研究課題/領域番号 |
07558102
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研究種目 |
基盤研究(A)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 試験 |
研究分野 |
細胞生物学
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研究機関 | 東京大学 |
研究代表者 |
楠見 明弘 東京大学, 大学院・総合文化研究科, 助教授 (50169992)
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研究分担者 |
安宅 龍明 セイコー電子工業(株), 基礎技術研究所, 主管研究員
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研究期間 (年度) |
1995 – 1996
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研究課題ステータス |
完了 (1996年度)
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配分額 *注記 |
6,500千円 (直接経費: 6,500千円)
1996年度: 6,500千円 (直接経費: 6,500千円)
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キーワード | 近接場 / ニア・フィールド / AFM / NSOM / 原子間力顕微鏡 / 細胞膜 / 細胞骨格 / 近接場顕微鏡 / 原始間力顕微鏡 / 光学顕微鏡 / 生細胞 / 水中観察 / 分解能 |
研究概要 |
近接場顕微鏡を倒立蛍光ノマルスキー顕微鏡上に構築し、両者のインターフェースを完成させた。これによって、蛍光やノマルスキー顕微鏡法を用いて、試料のなかで見たい部位を見つけ、次に、その部位を近接場顕微鏡でさらに10倍拡大して、高分解能で観察する、という手順での観察ができるようになった。光学的な回折限界の分解能での蛍光・ノマルスキー観察と近接場顕微鏡観察が同時にできるようにしたのは、これが世界で最初である。 具体的には、光ファイバーを曲げてカンチレバ-型にしたものの先端に40-150nm程度の開口を設けた。透過モードによる観察の場合には、開口の小さいものを用いて分解能をかせいだ。蛍光モードの場合には、開口をやや大きくして分解能をやや落としても、蛍光の励起強度を増した方が、全体としての性能はよかった。試料からの蛍光、または、散乱光を、通常の光学顕微鏡の対物レンズ(63倍または100倍)で集光して、顕微鏡につけた光電子増倍管に導き検出するようにした。また、試料とカンチレバ-は、光学顕微鏡で観察しながら、位置を調節できるようにした。 培養細胞のアクチン線維を蛍光染色し、水溶液中での観察、及び、乾燥させた後に大気中での観察をおこなった。原子間力顕微鏡タッピングモードによる形態像と近接場蛍光モード/光散乱モードによる光学像(形態像と光学像は同時観察できる)とを対比させる事が可能である。結果は、細胞膜と細胞骨格との相互作用の研究に近接場/原子間力顕微鏡はきわめて有用であることを示すものであった。
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