研究課題/領域番号 |
07558122
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研究種目 |
基盤研究(B)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 試験 |
研究分野 |
医用生体工学・生体材料学
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研究機関 | 静岡大学 |
研究代表者 |
鈴木 恭治 静岡大学, 農学部, 助教授 (00109133)
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研究分担者 |
江見 慎悟 帝人株式会社, 医療岩国製造所, 開発班長
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研究期間 (年度) |
1995 – 1996
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研究課題ステータス |
完了 (1996年度)
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配分額 *注記 |
3,500千円 (直接経費: 3,500千円)
1996年度: 500千円 (直接経費: 500千円)
1995年度: 3,000千円 (直接経費: 3,000千円)
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キーワード | カチオン化 / 再生セルロース / 透析膜 / 補体活性 / ダイアライザー / 補体価 / アミノ基 |
研究概要 |
再生セルロース透析膜に対し不均一系で、ホフマン反応、改良ホフマン反応およびマイケル付加反応を行うことにより、膜表面に1級、3級あるいは4級のアミノ基を持つ表面カチオン化セルロース透析膜を調製し、膜表面性状の変化および透析性能への影響を検討した。結果を纏めると以下のようである。 1.含3級アミノ基モノマーのジメチルアミノプロピルアクリルアミド(DMAPAA)と含4級アミノ基モノマーのトリメチルアミノプロピルアクリルアミド(TMAPAA)はアルカリ性下で再生セルロース表面に容易にマイケル付加し、表面に3級あるいは4級アミノ基を有する透析膜となるが、TMAPAAの反応性が高く結合モノマー量も多い。またCH50減少率による補体活性抑制能もTMAPAA膜が勝っていた。 2.透析膜表面への1級アミノ基導入はカルバモイルエチル化透析膜のホフマン分解により調製した。1級アミノ基の導入には成功したが、置換度が高くなるほど透析膜の強度が低下した。したがってホフマン分解を利用する場合は軽度の表面改質が望ましい。 3.各カチオン化透析膜についてATR-FTIRにより表面解析を行ったが未処理膜との違いは殆ど見られなかった。したがって表面置換基は予想ほど高くないと推定される。 4.カチロン化した実機ダイアライザーは高置換度のものに黄色化が観察された。実用性を考慮した場合、透析膜のカチオン化は温和な条件で極軽度に行わねばならないことが分かった。
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