研究課題/領域番号 |
07558123
|
研究種目 |
基盤研究(A)
|
配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 試験 |
研究分野 |
医用生体工学・生体材料学
|
研究機関 | 大阪大学 |
研究代表者 |
楠岡 英雄 大阪大学, 医学部, 助教授 (00112011)
|
研究分担者 |
橋本 克次 大阪大学, 医学部附属病院, 医員
植原 敏勇 大阪大学, 医学部附属病院, 講師 (80243202)
西村 恒彦 大阪大学, 医学部, 教授 (70237733)
|
研究期間 (年度) |
1995 – 1996
|
研究課題ステータス |
完了 (1996年度)
|
配分額 *注記 |
11,700千円 (直接経費: 11,700千円)
1996年度: 4,200千円 (直接経費: 4,200千円)
1995年度: 7,500千円 (直接経費: 7,500千円)
|
キーワード | 心筋 / 細胞内イオン濃度 / 潅流心 / 蛍光色素 / 灌流心 |
研究概要 |
本研究は、細胞内イオン動態の測定法として、時間分解能に優れた蛍光色素を用いた手法を取り上げ、これを摘出潅流心標本に適用する際にこれまで問題となっていた点を解決し、より精度の高い計測の行えるシステムを開発せんとするものである。平成7〜8年度において、以下の事項について達成できた。 1.安定した蛍光色素注入が行えるよう、微小電極の作製条件等を検討し、その最適化を行った。 2.蛍光色素注入における電流の設定、電極保持の方法などを検討し、至適な注入プロセスの探索を行った。 3.潅流心において蛍光色素を注入するための、心拍動の停止法、もしくは減弱化法の検討を行った。潅流液中のカルシウム濃度を低下させ、さらに、カリウム濃度を増加させるか、あるいはBDMを添加する方法を検討した。 4.本法では、蛍光色素の注入は潅流心の上方より行い、注入した色素を用いた計測は注入面をレンズ側に向けて行っている。このため、注入後に心臓のオリエンテーションを変える必要があり、この際に、注入部位を見失うことがある。これを回避するために、心臓のオリエンテーションを確保する方法について検討した。 上記の検討の結果、蛍光色素注入法を用い、摘出潅流心における細胞内イオン動態を測定する手法の基本的部分は完成し得た。しかし、この方法を日常的に、かつ、一般的に使用し得るよう、実用化するためには、まだ、解決すべきことが問題点が多く残されていることが明らかとなった。 なお、本研究において、蛍光色素によるカルシウム・イオン測定に共存蛋白質の及ぼす影響も検討した。
|