研究課題/領域番号 |
07558130
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研究種目 |
基盤研究(B)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 試験 |
研究分野 |
医用生体工学・生体材料学
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研究機関 | 東京理科大学 |
研究代表者 |
片岡 一則 東京理科大学, 基礎工学部, 教授 (00130245)
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研究期間 (年度) |
1995 – 1996
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研究課題ステータス |
完了 (1996年度)
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配分額 *注記 |
4,800千円 (直接経費: 4,800千円)
1996年度: 1,000千円 (直接経費: 1,000千円)
1995年度: 3,800千円 (直接経費: 3,800千円)
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キーワード | ペプチド製剤 / 高分子ミセル / ポリエチレングリコール / ポリアミノ酸 / 動的光散乱 / ポリリシン / ポリアスパラギン酸 / ピレン / ブロック共重合体 / α-アミノ酸N-カルボン酸無水物 / フェニルアラニン / ヒドロ桂皮酸 / ポリマーミセル |
研究概要 |
(1)ポリエチレングリコール(PEG)/ポリアミノ酸ブロック共重合体の合成:末端に一級アミノ基を有するポリエチレングリコールからα-アミノ酸N-カルボン酸無水物(NCA)の重合を開始することによって、PEG/ポリアミノ酸ブロック共重合体を得た。NCAとしては、β-ベンジルL-アルパルテートNCA及びε-カルボベンゾキシL-リシンNCAを選択した。得られたブロック共重合体について、パラジウムカーボンあるいはトリフルオロメタンスルホン酸を用いて脱保護反応を行うことにより、それぞれ、PEG/ポリアスパラギン酸ブロック共重合体(PEG/PAA)とPEG/ポリリシンブロック共重合体(PEG/PLL)とを得た。ブロック共重合体としては、PEG鎖長ならびにポリアミノ酸鎖長の異なる数種の試料を調製した。得られたブロック共重合体の組成、ならびに分子量の解析は備品として購入した高速液体クロマトグラフを用いて行なった。(2)ブロック共重合体への疎水性基の導入:(1)で得られたブロック共重合体に疎水性を賦与し、ミセル形成能を高める目的で疎水性基の導入を行なった。PEG/PAAについては、フェニルアラニンエチルエステルを、また、PEG/PLLについてはヒドロ桂皮酸を各々選択し、縮合剤を用いて、ポリアミノ酸側鎖にアミド結合を介して導入した。この際、反応条件を変えることによって、導入率の異なる試料を調製した。(3)ブロック共重合体のミセル化の検討:(2)で調製したブロック共重合体につき、水中でのミセル形成を動的光散乱により確認した。(4)ブロック共重合体ミセルへのペプチド導入と得られたミセルの特性解析:ミセル化の過程において、ペプチドモデルのミセル内核への包接化を同時に行わせた。すなわち、適切な溶媒(DMF等)に溶解したブロック共重合体ならびにペプチドモデルを第二の溶媒(緩衝液等)に対して透析を行うことにより、ミセル化と内包を達成した。ミセルについては、安定性、粒径、臨界ミセル濃度などの物理化学的諸特性を決定し、ブロック共重合体組成との相関を明らかとした。
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