研究課題/領域番号 |
07558153
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研究種目 |
基盤研究(A)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 展開研究 |
研究分野 |
計算機科学
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研究機関 | 東京大学 (1996-1997) 電気通信大学 (1995) |
研究代表者 |
清水 謙多郎 東京大学, 大学院・農学生命科学研究科, 助教授 (80178970)
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研究分担者 |
芦原 評 電気通信大学, 電気通信学部, 助手 (00242347)
田胡 和哉 日本アイ, ビー・エム株式会社・東京基礎研究所, 主任研究員
中山 泰一 電気通信大学, 電気通信学部, 助手 (70251709)
張 勇兵 電気通信大学, 大学院・情報システム学研究科, 助手
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研究期間 (年度) |
1995 – 1997
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研究課題ステータス |
完了 (1997年度)
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配分額 *注記 |
4,200千円 (直接経費: 4,200千円)
1997年度: 1,300千円 (直接経費: 1,300千円)
1996年度: 2,900千円 (直接経費: 2,900千円)
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キーワード | 実時間処理 / 大規模並列システム / 耐故障性 / 負荷分散 / 大域的スケジューリング / 大域的ページ配置方針 / 並列処理 / オペレーティングシステム / マイクロカーネル / プロセス間通信 / 仮想記憶 / エミュレーション / 分散処理 / 超並列計算機 / フォールトトレラント |
研究概要 |
大規模並列システム上で、耐故障実時間処理を支援するためのオペレーティングシステムについて、その構成法、実現技術に関する研究を行なった。特に重要な成果を以下に示す。 1.大域的な実時間スケジューリング方針について、従来の入札方式では、実行開始までのオーバヘッドが大きいことを示し、新たに、定期的にプロセッサ間で負荷情報を交換し、その情報をもとに負荷が軽いと予想される(複数の)プロセッサにプロセスのコピーを送りつけ、実行を依頼するという、投機的実行方式を考案した。シミュレーションにより、システム負荷が比較的小さい場合、この方式が有効であることを明らかにした。 2.障害に対処するため、プロセスのバックアップコピーを作成してプロセッサを割り当てるスケジューリング機構を開発した。 3.大域的にスケジューリング優先度を継承するプロセス間通信機構を設計・実装するとともに、実時間応用での有効性を示した。ネットワーク通信プロトコルとの統合は、今後の需要な研究課題である。 4.大域的なページ配置方針について、考えられる方式を分類・整理し、また大規模システムへの適応を考慮した新しい資源管理方式を提案した。これらに対し、シミュレーションを用いて性能評価を行ない、提案方式が優れていることを示すととに、情報収集、ページ予約、ページ置換えのそれぞれにおいて、どのような方式が優れているかを示した。 5.コテリーの概念を拡張した、大規模並列システムのためのデータ一貴性制御の方式を新たに設計した。その有効性を数学的解析によって示すととに、Machの外部ページャを用いて、これを実働する分散共有メモリシステムに実装した。
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