研究分担者 |
UITTO Juha.I 国際連合大学, Academic O
小川 雄二郎 国際連合地域開発センター, 防災計画主幹
虫明 功臣 東京大学, 生産技術研究所, 教授 (50011060)
A. S. Herat (HERATH A.S.) 東京大学, 生産技術研究所, 客員教授 (80240737)
片山 恒雄 科学技術庁, 防災科学技術研究所, 所長
JUHA I. Uit 国際連合大学, Academic o
目黒 公郎 東京大学, 生産技術研究所, 助教授 (40222343)
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研究概要 |
本研究では,東京大学生産技術研究所(東大生研)国際災害軽減工学研究センター(INCEDE)と米国スタンフォード大学,国連大学との協力で,世界の自然災害情報データベースのネットワークシステム「GLO-DISNET」を構築した.現在世界中の災害関連データベースへのゲートウェイとしてインターネット上に展開され,多くの人々に利用されている.INCEDEには,GLO-DISNET以外にも,INCEDEのホームページ上に災害情報データベースを持ち,ここには利用価値が高いと判断されたデータベースをリンクしている.またINCEDEニュースレターやレポートなど,INCEDE独自の情報も自由に閲覧できる.また世界の災害関係者と関連研究機関のネットワーク「INCEDE Network」のメンバーが,その都度分散型ネットワークを構成する要素になり得る点も本システムの大きな特長と言える.現在INCEDE Networkには世界140ヶ国以上の1,600の災害関係者と研究機関がメンバー登録している.INCEDEのホームページでは,兵庫県南部地震直後に,東大生研の地震防災研究者が協力して発足させた研究支援グループ「KOBEnet」が収集した4千冊を超える兵庫県南部地震関連の書籍やレポートの検索ができる他,KOBEnetが発行した通信を日本語で提供している.2年度は上記システムの機能強化とともに,運用を通じて認識された課題点の整理とその解決策,将来の方向性の検討も行った.そして災害軽減のために各地に分散するデータベースの効果的な利用法,行政やライフライン供給会社・新聞社などがインターネットを災害軽減に利用する方法などを検討し,幾つかの提案を行った.また高性能の電算機や通信設備を持たない発展途上国が,先進国の電算機環境を効果的に利用して自国のためにネットワークを活用するシステムの提案も行った.
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