研究課題/領域番号 |
07558173
|
研究種目 |
基盤研究(A)
|
配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 展開研究 |
研究分野 |
自然災害科学
|
研究機関 | 京都大学 |
研究代表者 |
水山 高久 京都大学, 農学研究科, 教授 (00229717)
|
研究分担者 |
松村 和樹 (財)砂防地すべり技術センター, 主任研究員
藤田 正治 京都大学, 農学研究科, 助教授 (60181369)
小橋 澄治 京都大学, 農学研究科, 教授 (40026604)
|
研究期間 (年度) |
1995 – 1997
|
研究課題ステータス |
完了 (1997年度)
|
配分額 *注記 |
3,800千円 (直接経費: 3,800千円)
1997年度: 1,800千円 (直接経費: 1,800千円)
1996年度: 2,000千円 (直接経費: 2,000千円)
|
キーワード | 土石流 / 制御施設 / 環境 / 透過型砂防ダム / 土砂災害 / 透過型ダム |
研究概要 |
土石流を制御する施設として渓流に建設される砂防ダムが自然環境、景観をそこなっているという批判がある。土石流は、一旦発生すると規模が大きいのでダムは大きいものにならざるをえない。しかし、その発生頻度はそれぞれの渓流について言えば100年に1度よりも低い程度に希である。頻度の低い現象に対抗するするために自然の豊富な渓流の出口がダムの堆砂地となって、固有の植物、小動物が消えてしまうことは望ましいこではない。自然をできるだけ乱さず、しかも土石流発生時には十分な防災効果を発揮する砂防施設の開発が望まれている。 本研究は、まず渓流の自然環境の調査方法を提案し、考慮すべき環境を把握した。次に、自然環境にやさしい土石流対策施設として、鋼管製の透過型ダムを取り上げその効果、望ましい形状について水路実験で検討した。その結果、格子ダムがピーク流砂量を減少させる割合には、従来言われてきた、礫の粒径と格子の間隔の比だけでなく、土砂濃度が影響する事が明らかとなり、2変数の実験式を得た。土石流の後半には、粒径も土砂濃度も減少する事から、格子型ダムの上部の格子間隔は土石流先頭部を受けるダム下部の格子間隔よりもかなり小さくしなければならないことがわかった。 これらの成果と、既往の鋼製透過型土石流対策ダムについての現状の分析とを総合して、今後の対策施設の在り方について考察した。
|