研究課題/領域番号 |
07558209
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研究種目 |
基盤研究(A)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 展開研究 |
研究分野 |
生物有機科学
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研究機関 | 北海道大学 |
研究代表者 |
高杉 光雄 北海道大学, 大学院・地球環境科学研究科, 教授 (70000833)
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研究分担者 |
姉帯 正樹 北海道立衛生研究所, 薬理毒性部, 科長
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研究期間 (年度) |
1995 – 1997
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研究課題ステータス |
完了 (1997年度)
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配分額 *注記 |
1,900千円 (直接経費: 1,900千円)
1997年度: 500千円 (直接経費: 500千円)
1996年度: 1,400千円 (直接経費: 1,400千円)
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キーワード | ストレス化合物 / プロトタイプ / 薬用植物 / 食用植物 / 生薬 / 調製法 / ハマボウフウ / フロクマリン / サトイモ / コンニャク / ニガキ / シンジュ / 製薬調製法 / 薬効成分 / 食用作物 / ストレス / レンコン / 抗菌性 / ヤ-コン / セイヨウワサビ |
研究概要 |
新しい医薬の原型となりうる化合物を求めて、食用作物と薬用植物に紫外線照射、病原菌接種、硫酸銅溶液塗布等のストレスを加えてストレス化合物を誘導し、抗菌活性を指標としてストレス化合物を探索し、様々な構造タイプの抗菌性ストレス化合物を単離し、構造を明らかとした。食用作物では、レンコンが2種のセスキテルペノイドを、ヤ-コンは3種の4'-アセトフェノン関連化合物を、セイヨウワサビは多数の含硫含窒素化合物を、サトイモは2-メチル-3-ピペリジノール誘導体を、コンニャクは2種のリグナンを与え、その一つはPAF受容体拮抗物質として報告されているyangambinと一致した。 薬用植物であるニガキの葉から2種の既知アルカロイドをストレス化合物として単離した。未利用部位にストレスを加えることにより、ニガキの薬効成分が誘導できたことは、薬用植物の未利用部位をストレス負荷によって有効活用できることを示唆する。同じニガキ科のシンジュ枝皮層部から2種の既知アルカロイドをストレス化合物として単離した。薬用植物ハマボウフウにストレスを与え、産生したストレス化合物を単離・構造決定したところ、生薬浜防風成分として報告され、薬理作用が報告されている一連のフロクマリンと一致した。ストレス負荷後、経時的に分析した結果、これらの含量が経時的に増加することが確認された。生薬浜防風を種々の条件で調製しフロクマリン含量を調べたところ、加熱せずにゆっくり乾燥した場合に含量が高いことが判明した。薬用植物収穫後の乾燥処理法の違いが、生薬の薬効にまで影響を及ぼすという生薬生産において重要な概念が得られた。
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