研究課題/領域番号 |
07558241
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研究種目 |
基盤研究(A)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 試験 |
研究分野 |
実験動物学
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研究機関 | 長崎大学 |
研究代表者 |
佐藤 浩 長崎大学, 医学部, 助教授 (50072947)
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研究分担者 |
大沢 一貴 長崎大学, 医学部, 助手 (90244756)
土屋 公幸 宮崎医科大学, 医学部, 助教授 (30155402)
津久美 清 熊本大学, 医学部, 助手 (60188521)
浦野 徹 熊本大学, 医学部, 助教授 (90101899)
岡田 忠夫 成和実験動物研究所, 顧問(研究職)
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研究期間 (年度) |
1995 – 1996
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研究課題ステータス |
完了 (1996年度)
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配分額 *注記 |
3,000千円 (直接経費: 3,000千円)
1996年度: 3,000千円 (直接経費: 3,000千円)
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キーワード | キヌゲネズミ / ハムスター / SPF / フローラ |
研究概要 |
ハムスター等小実験動物のSPF化研究には、1)里親哺育法、2)人工哺育法、3)受精卵移植法 の3種類の技術が存在すると考えられる。このうち、3)の「受精卵移植法」でも例え免疫学的寛容母親から生まれた仔も結局は里親または人工哺育方式を取らざるを得ないと考えられたので、本研究はまず、1)の「里親哺育方式」を検討した。方法としては、シリアンハムスター(ハムスターと以後略)仔(里子)を他実験動物種の里親(マウス、ラット、スナネズミ、コトンラット等)に哺育させるオーソドックスな方式を採用したが、ホモの系を除きハムスター仔を哺育させることが出来なかった。続いて、2)の「人工哺育方式」を試行したところ、コンベンショナル環境下で出生6日以後で人工乳使用による離乳を成功させ得たが、6日以前では途中死亡し成功しなかった。以上の結果から、上記の原因究明と、「人工哺育方式」をさらに詳細に行うための基礎的条件等を検討した。これらの解析には、(a)ハムスターの乳頭と他げっ歯類乳頭との比較、(b)ハムスターと他種との哺育行動の比較観察、(c)正常ハムスター乳幼仔の成長、(d)ハムスターの乳成分分析と他種との比較、(e)人工乳作成のための組成検討、(f)ハムスター乳仔の腸内フローラに関する細菌学的検討、(g)腸内フローラの遺伝子学的細菌同定法の検討、(h)コトンラットの繁殖研究 等であった。その結果、ハムスターの乳頭は他のげっ歯類乳頭構造とはかなり異なっていること、仔の哺育行動も異なっていること、乳成分はむしろブタやネコの成分に類似していること、腸内フローラはBacteroidaceae,Gram positive anaerobic cocci,Lactobacilliを優勢とする等々新らしい研究成果が得られ、今後の研究展開に期待が込められた。
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