研究概要 |
肺がんの死亡数は近年増加しており,男性においては第一位,女性では第二位となっている.これを克服するためには早期発見して早期治療することが求められている.特に,早期発見技術の開発は急務である.本研究では,ヘリカルCTを用いて安全性の高い撮影条件で早期肺がんを3次元画像化し,これを計算機支援により専門医が効率的に効果的に検診できる新しい集団検診システムを提案構築したものである.これにより、現行の単純X線検診より格段の性能で所期段階の肺がんを早期発見することを可能にした.これらの技術創出のために,"東京から肺がんをなくす会"の数千人の奨励を用いてCT検診性能を評価し,計算機をどのように活用すれば効果的に高精度な検診結果を得るかの技術を開発検討した.また、これらの技術をシステム化して計算機の専門家以外の人でも十分に操作できるシステムとした。本研究システムを国立がんセンター中央病院及び国立がんセンター東病院で臨床試験をして、本システムの有効性を検証した.これらの結果,本方式は肺がんの早期発見に優れており,臨床上に樹運に有効でることを示した.本方式は国内外においては未だに実現されておらず,世界に先がけて初期段階の肺がんを早期発見できるCT集団検診システムが構築し,一層の飛躍が期待できるところまで明確にした.
|