研究課題/領域番号 |
07558258
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研究種目 |
基盤研究(A)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 展開研究 |
研究分野 |
医用生体工学・生体材料学
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研究機関 | 鹿児島大学 |
研究代表者 |
明石 満 (1997) 鹿児島大学, 工学部, 教授 (20145460)
岸田 晶夫 (1995-1996) 鹿児島大学, 工学部, 助教授 (60224929)
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研究分担者 |
山本 修司 旭化成工業株式会社, ライフサイエンス総合研究所・開発薬理研究所, 所長
丸山 征郎 (丸山 征朗) 鹿児島大学, 医学部, 教授 (20082282)
明石 満 鹿児島大学, 工学部, 教授 (20145460)
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研究期間 (年度) |
1995 – 1997
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研究課題ステータス |
完了 (1997年度)
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配分額 *注記 |
1,800千円 (直接経費: 1,800千円)
1997年度: 900千円 (直接経費: 900千円)
1996年度: 900千円 (直接経費: 900千円)
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キーワード | トロンボモジュリン / フラグメント / トロンビン / 固定化 / 抗血栓性 / 表面プラズモン共鳴(SPR) / 医用材料 / surface plasmon resonance |
研究概要 |
本研究の目的は、トロンボモジュリンの特性を活かし、これを材料表面に固定化した血液凝固阻止材料を開発することである。これまでに、遺伝子工学によって合成されたヒト由来のトロンボモジュリンをポリエチレン、セルロースフィルムなどの高分子材料に固定化し、その優れた抗血栓性について明らかにしてきた。今回は、トロンビンと相互作用する活性部位に相当するフラグメントのトロンボモジュリンを固定化し、機能発現について従来のトロンボモジュリンと比較をした。また、近年、表面プラズモン共鳴(SPR)を測定原理とするバイオセンサーが簡便に扱えるようになり、生体分子の相互作用の研究に用いられている。そこで、トロンボモジュリンとトロンビンの生体内における相互作用をより詳細に観察するためにSPRを測定原理とするBIA coreを用いて検討した。 トロンボモジュリンは、アクリル酸をグラフト重合させたポリエチレンフィルムに水溶性カルボジイミドによって共有結合させることで固定化し抗血栓性の発現を評価した。BIA core測定は、リガンドとしてトロンビンを用い、アナライトとしてトロンボモジュリンを用いた。 フラグメントのトロンボモジュリンの固定化が可能であり、従来のトロンボモジュリンとほぼ同じ抗血栓性を示した。BIA core測定では、トロンビンに対する解離定数がフラグメントおよび従来のトロンボモジュリンともにほぼ同等であったことから、トロンビンとの相互作用は同じであることがわかった。よって、活性部位に相当するフラグメントのトロンボモジュリンもまた抗血栓性材料として用いることができることが明らかになった。
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