研究課題/領域番号 |
07558292
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研究種目 |
基盤研究(B)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 試験 |
研究分野 |
神経・筋肉生理学
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研究機関 | 東京医科歯科大学 |
研究代表者 |
篠田 義一 東京医科歯科大学, 医学部, 教授 (60010104)
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研究分担者 |
杉原 泉 東京医科歯科大学, 医学部, 講師 (60187656)
桑山 隆夫 日本光電工業(株), 光電エンジニアリング部門, 専務取締役
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研究期間 (年度) |
1995 – 1996
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研究課題ステータス |
完了 (1996年度)
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配分額 *注記 |
700千円 (直接経費: 700千円)
1996年度: 700千円 (直接経費: 700千円)
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キーワード | 中枢神経系 / 電気刺激装置 / 細胞内記録 / 神経生理実験 / コンピューター / データファイル / 刺激装置 / ディジタル |
研究概要 |
本研究は、in vivoの中枢神経系電気生理の実験において実験記録操作を高速・正確に人の手作業に代わり果たし、またデータ解析と整理を能率化させるパーソナルコンピューターをベースにした高性能システムの開発を目指す。このシステムは単に高速で多チャンネルの信号波形をコンピューターに直接記録するだけでなく、刺激の部位・刺激強度・信号波形の記録の増幅度をも自動的に同時に記録するため、それらの情報をデジタル信号として出力し、コンピューターで処理できるようにする新しい電気刺激装置の開発が必要である。このシステムを用いると、実験において細胞内記録が同じ時間保持できた場合、同一細胞から今までの倍以上のデータの測定が可能となり、実験に携わる人の最低2・3人分に匹敵する作業をはるかに早く正確に一人で行うことが出来る。次の4点(1)刺激・記録条件と多チャネル信号波形の高速自動記録、(2)実験結果の全自動印刷、(3)波形解析機能、(4)マッキントッシューコンパティブルな図表出力、において従来の電気生理学実験の能率を大幅に増大させるものである。 験データ及び実験機器からの実験条件と記録条件をコンピューターに取り込み、データファイルを作製するための、システムの中心部分のハードウェアとソフトウェアーを開発した。ハードウェアとしては刺激装置からの刺激条件(どの刺激チャンネルの刺激をどの刺激電極にどれだけの刺激の強さで与えたかということ)と、信号記録の条件(増幅率、ACかDC増幅か)をそれぞれの装置からディジタル及びアナログの信号として取り出せるようにした。この増幅器内には、コンピューターでの A/D変換の前に不可欠な、ロ-パスフィルター、及び、キャリブレーション用の標準電位発生装置も組み込んだ。一方、コンピューターには、多チャンネルの高速アナログ/ディジタル(A/D)変換入力のボードに加えて、パラレル入力のボードを入れて上に述べた刺激のパラメーター・波形増幅のパラメーターの信号が、アナログの記録波形信号とともに取り込めるようにした。以上のハード部分の作成の後、これらのハード部分を制御し、信号をコンピューターメモリーに転送し、ファイルにセ-ブする、データ取り込みのプログラムをC言語とMIFESを用いて開発した。
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