研究課題/領域番号 |
07559005
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研究種目 |
基盤研究(A)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 試験 |
研究分野 |
広領域
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研究機関 | 東京工業大学 |
研究代表者 |
関根 光雄 東京工業大学, 生命理工学部, 助教授 (40111679)
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研究分担者 |
木田 正章 和光純薬工業(株), 大阪中央研究所, 首席研究員
石川 正英 東京工業大学, 総合理工学研究科, 助手 (50212858)
和田 猛 東京工業大学, 生命理工学部, 助手 (90240548)
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研究期間 (年度) |
1995 – 1996
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研究課題ステータス |
完了 (1996年度)
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配分額 *注記 |
15,300千円 (直接経費: 15,300千円)
1996年度: 6,000千円 (直接経費: 6,000千円)
1995年度: 9,300千円 (直接経費: 9,300千円)
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キーワード | アンチセンス核酸 / 修飾RNA / 合成RNA / tRNA / 光クロスリンク / 固相合成 / 2-アジドデオイシアデノシン / U1RNA / RNA / 4-チオウリジン / 6-チオイノシン / 6-チオグアノシン / アミダイト法 / ホスホネート法 / 縮合反応 |
研究概要 |
本研究は修飾塩基を含むRNAの高速化学合成をめざすものである。そこで、本研究ではすぐれた光クロスリンク能をもつと考えられる6-チオグアノシンをRNA中に組み込むために、それらの合成ユニットの構築をおこなった。その結果、6-チオ基を2-シアノエチル基で保護し、エキソアミノ基をフェニルアセチル基でそれぞれ保護したアミダイト合成ユニットを構築することができた。一方、別途合成した4-チオウリジンと6-チオイノシンおよび今回の6-チオグアノシンの3'、5'-ビスホスフェート体を2'位にTBDMS基を用いて保護し、最後に3'、5'水酸基をビス(シアノエトキシ)ホスホリル化することによって合成することができた。これらのビスホスフェート体はRNAリガーゼを用いて、別途合成したU1RNAの5'末端部位のオリゴヌクレオチドの3'末端に導入することができた。一方、修飾された塩基をもつRNAは酸・アルカリに極めて不安定なものが多いため、RNAの塩基部の保護基はできれば、全く保護せずに、インターヌクレオチド結合が形成できる方法の開発が必要である。そこで、RNAの高速化学合成をおこなう、予備実験として、塩基を全く保護しないで、DNAの化学合成をおこなうことを検討した。その結果、いわゆるホスホネート法を用いて、縮合剤としては我々が今回開発した新しい縮合剤であるBOMPを用いたところ、ほとんど塩基部位への副反応がおこらず、15量体のDNAフラグメントが得られることを見いだした。これは修飾塩基を含むRNAの高速合成を初めて可能にする重要な知見であり、現在RNA合成に応用を検討中である。
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