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インド仏教思想における瞑想と時間論

研究課題

研究課題/領域番号 07610016
研究種目

一般研究(C)

配分区分補助金
研究分野 印度哲学(含仏教学)
研究機関長崎大学

研究代表者

早島 理  長崎大学, 教育学部, 教授 (60108272)

研究期間 (年度) 1995
研究課題ステータス 完了 (1995年度)
配分額 *注記
1,500千円 (直接経費: 1,500千円)
1995年度: 1,500千円 (直接経費: 1,500千円)
キーワードインド仏教瑜伽行学派 / 『瑜伽論』「十六異論」 / 継時的因果論と共時的因果論 / 『顕揚聖教論』 / 刹那滅
研究概要

本研究は大別二種によりなる。一つは研究資料(サンスクリット原典;Skt.・チベット訳;Tib.,漢訳)のデータベース化である。他はそれらの資料に基づく思想研究である。
【データベース化】基本資料である『瑜伽論』「十六異論」のうち、Skt.・Tib.の該当部分、および漢訳『瑜伽論』全体、さらに関連資料のうち、『大乗阿毘達磨集論』、同『雑集論』などのデータベース化を完了、国内の関連研究者に実費配布(送料等希望者負担)をした。さらにこの入力作業により収集した非JIS漢字(第二次水準を越える漢字)を部首別に整理、私家版として出版、関連研究者に無料配布した。
【思想研究】インド大乗仏教瑜伽行思想の瞑想体系を、無限の時間・空間をさ迷う輪廻の通時性(継時的因果論)と、刹那滅存在である相互依存関係という共時性(共時的因果論)の視点から考察し、両者の思想構造を「生命体の連続性(流転輪廻)と非連続性(瞬間的存在=刹那滅)」の観点から論究し、その成果を学会誌に発表した。
(1)生きとし生けるものはすべて瞬間的存在である。その存在のあり様は因果関係=相互依存関係(縁起)により非連続的に連続して、現実世界のみならず、過去・未来世界へと展開する。つまり三世すべてにわたって瞬間的に生滅を繰り返しつつ、他世界へと轉生する。
(2)瑜伽行学派は存在と時間に関するアビダルマの思想を継承しつつ、それを新たな空思想である三性説に依拠して存在論へと転換した。この思想は『瑜伽論』に遡り、『荘厳論』・『中辺論』へと展開し、『大乗阿毘達磨集論』などに受け継がれた。そのもっとも整合的な理論は『顕揚聖教論』において見られる。本研究はこの思想の起源と展開を明確にした点に意義が認められる。

報告書

(1件)
  • 1995 実績報告書
  • 研究成果

    (2件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (2件)

  • [文献書誌] 早島 理: "『大乗荘厳経論』第XVIII章第80,81偈について" 印度学仏教学研究. 44-1. 112-117 (1995)

    • 関連する報告書
      1995 実績報告書
  • [文献書誌] 早島 理: "非JIS漢字部首別リスト" 私家版, A4,14 (1995)

    • 関連する報告書
      1995 実績報告書

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公開日: 1995-04-01   更新日: 2016-04-21  

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