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竺法護訳経典の語彙・語法の研究

研究課題

研究課題/領域番号 07610027
研究種目

基盤研究(C)

配分区分補助金
応募区分一般
研究分野 印度哲学(含仏教学)
研究機関(財)東方研究会

研究代表者

辛嶋 静志  , 財団法人・東方研究会・その他部局等, 研究員 (80221894)

研究期間 (年度) 1995 – 1996
研究課題ステータス 完了 (1996年度)
配分額 *注記
2,100千円 (直接経費: 2,100千円)
1996年度: 900千円 (直接経費: 900千円)
1995年度: 1,200千円 (直接経費: 1,200千円)
キーワード法華経 / 竺法護 / 鳩摩羅什 / 中古漢語 / 仏教漢文 / 正法華経
研究概要

竺法護訳『正法華経』(A.D.286)の一つ一つの語彙を『漢語大詞典』などに当たって確認しながら読み進めた。従来の漢語辞典に出ていない語彙、あるいは採録されていても西晋代以降の文献に拠るもの、仏教語、音写語、口語的語法などを集め、項目毎に梵本(校刊本と中央アジア出土写本)および羅什訳『法華経』の対応語を併記するという作業を完成した。約四千の語彙を取り上げ、カード総数約一万五千枚に上る。また研究補助者に依頼して、カード記載事項をコンピュータに入力してもらった。入力されたものを筆者が再度確認し、辞典の形に整えた。
この『法華經詞典』と題した冊子は、幾つかの点で従来の漢語辞典やIndexとは異なる。(1)まず、一つの経典に出る全語彙を検討した上で作成されたものであるということ。(2)共同作業ではなく独力でなされたこと。(3)現代中国語音(ピンイン)の順に配列されているということ。(4)説明を英語でなし、漢語を日本語で説明する際の曖昧さを排したこと。(5)例文を出来る限り引いたこと。(6)梵本、異訳経典(『妙法蓮華経』)の対応する語を示したこと。
この『詞典』に引いた例文には、新しい句読を施し、筆者の解釈、読み方が分かるようにしてある。今まで難解で殆ど研究されていなかった『正法華経』がこの『詞典』により、幾分なりとも読めるようになったと思う。
今後は同様の方法で羅什訳『妙法蓮華經』や他の漢訳仏典ごとの辞典を作り、最終的にはそれらをまとめて、漢語仏典を材料にした『仏典漢語大詞典』の形にまとめたいと思う。

報告書

(3件)
  • 1996 実績報告書   研究成果報告書概要
  • 1995 実績報告書
  • 研究成果

    (6件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (6件)

  • [文献書誌] 辛嶋静志: "法華経の文献学的研究" 印度学佛教学研究. 45・2. 125-129 (1997)

    • 説明
      「研究成果報告書概要(和文)」より
    • 関連する報告書
      1996 研究成果報告書概要
  • [文献書誌] 辛嶋静志: "初期大楽仏典の文献学的研究への新しい視点" 仏教研究. 26. 152-171 (1997)

    • 説明
      「研究成果報告書概要(和文)」より
    • 関連する報告書
      1996 研究成果報告書概要
  • [文献書誌] Saishi KARASHIMA: ""Philological Remorks on the Lotis Sutra"" Joural of Intian and Buddhist Stalies. vol XLV No. 21. 918 (125) -914 (129) (1997)

    • 説明
      「研究成果報告書概要(欧文)」より
    • 関連する報告書
      1996 研究成果報告書概要
  • [文献書誌] Saishi KARASHIMA: ""Some new viewpoints on the philolosical shydy of the Early Maha^^-ya^^-na Buddhist Literhure"" Buddhist Stalies. 261. 152-171 (1997)

    • 説明
      「研究成果報告書概要(欧文)」より
    • 関連する報告書
      1996 研究成果報告書概要
  • [文献書誌] 辛嶋静志: "法華経の文献学的研究" 印度学佛教学研究. 45・2. 918-914 (1997)

    • 関連する報告書
      1996 実績報告書
  • [文献書誌] 辛嶋静志: "初期大乗仏典の文献学的研究への新しい視点" 仏教研究. 26. 152-171 (1997)

    • 関連する報告書
      1996 実績報告書

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公開日: 1995-04-01   更新日: 2016-04-21  

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