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復古・新生活運動とYWCA系雑誌にみるフェミニズム論

研究課題

研究課題/領域番号 07610042
研究種目

基盤研究(C)

配分区分補助金
応募区分一般
研究分野 倫理学
研究機関駿河台大学

研究代表者

前山 加奈子  駿河台大学, 経済学部, 教授 (70229326)

研究期間 (年度) 1995 – 1996
研究課題ステータス 完了 (1996年度)
配分額 *注記
800千円 (直接経費: 800千円)
1996年度: 200千円 (直接経費: 200千円)
1995年度: 600千円 (直接経費: 600千円)
キーワード中国女性 / 女性向け定期刊行物 / 一九三〇年代中国 / (新)良妻賢母主義 / 新生活運動 / 復古思潮 / フェミニズム論争 / YWCA
研究概要

研究実施計画は、1.中国の女青年会(YWCA)系の女性雑誌と国民党系の新聞副刊及びその傘下の女性雑誌の目録作り 2.蒋介石が推進した復古・新生活運動が当時のフェミニズム運動や思想状況に与えた影響を考察し、さらに日本の女子教育思想との関連を探ること、であった。
これらの中で、現在までの研究実績として次の2点にまとめられる。
1.女青年会(YWCA)系の女性雑誌の目録作りは、『女青年報』『女鐸』『女聲』『婦女』に関して進めた。閲覧・調査可能な範囲のものは、ほぼ作業を終え、今後不完全な部分を補って、刊行できるようにする。
なおこの間、台湾の中央研究院近代史研究所の游鑑明、鮑家麟両氏との交流によって同研究所が『海内外図書館収蔵有関婦女研究中文期刊聯合目録』を編集、出版したことを知った。この目録によって今までの作業の中で欠号部分がどこに所蔵されているか明らかになった。今後の閲覧・調査が期待できる。
2.1934年、林語堂の発言から「婦女回家」論争が始まり、さらに新良妻賢母主義が出現した。それは『女誠』など中国の伝統的な儒教規範による女性観や欧米の近代的女性観とが合わさった日本の女性教育しそう(良妻賢母主義)が輸入され、また他方で同年2月、蒋介石の唱道、推進した新生活運動が始まって、復古的傾向が強化された思潮などによって、作り上げられたものであった。つまり都市の知識人層の性別役割論を再構築したといえる。これらのことで、ナチズムの女性政策や日本の良妻賢母主義教育が当時の新良妻賢母主義の誕生と関連があったことがある程度明らかになった。とりあえず年内に1934〜1937年の状況をまとめて論考にする準備にはいった。

報告書

(2件)
  • 1996 実績報告書
  • 1995 実績報告書
  • 研究成果

    (5件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (5件)

  • [文献書誌] 編集委員会編: "比較:アジア女性史(共著.現在印刷中)" 明石書店, (1997)

    • 関連する報告書
      1996 実績報告書
  • [文献書誌] 前山加奈子: "国際交流セミナー記録集:中国の女性たちはいま" 板橋区生活文化部文化振興課, 60 (1997)

    • 関連する報告書
      1996 実績報告書
  • [文献書誌] 前山加奈子: "沱《〓女〓地》中対侍統〓女又見的批判" 北京大学〓女問題第三届国際研討会沱文集. 3. 246-261 (1994)

    • 関連する報告書
      1995 実績報告書
  • [文献書誌] 前山加奈子: "中国の女性向け定期刊行物について" 駿河台大学論議. 10. 115-145 (1995)

    • 関連する報告書
      1995 実績報告書
  • [文献書誌] 前山加奈子: "中国女性と人権" 経済. 3. 40-47 (1995)

    • 関連する報告書
      1995 実績報告書

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公開日: 1995-04-01   更新日: 2016-04-21  

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