研究課題/領域番号 |
07610046
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
倫理学
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研究機関 | 国際日本文化研究センター |
研究代表者 |
鈴木 貞美 (1997) 国際日本文化研究センター, 研究部, 教授 (60179207)
山折 哲雄 (1995-1996) 国際日本文化研究センター, 研究部, 教授 (40102686)
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研究分担者 |
森岡 正博 大阪府立大学, 総合科学部, 助教授 (80192780)
小松 和彦 国際日本文化研究センター, 研究部, 教授 (90111781)
山折 哲雄 国際日本文化研究センター, 研究部, 名誉教授 (40102686)
鈴木 貞美 国際日本文化研究センター, 研究部, 教授 (60179207)
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研究期間 (年度) |
1995 – 1997
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研究課題ステータス |
完了 (1997年度)
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配分額 *注記 |
2,000千円 (直接経費: 2,000千円)
1997年度: 600千円 (直接経費: 600千円)
1996年度: 600千円 (直接経費: 600千円)
1995年度: 800千円 (直接経費: 800千円)
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キーワード | オウム真理教 / 宗教意識 / 生命倫理 / 飢餓 / 折口信夫 / 大正生命主義 / 西田幾多郎 / 女性論 / 生命 / 生命観 / 生命主義 / 無神論 / 生命論 |
研究概要 |
平成7年度に山折哲雄を代表者として開始した本研究は、平成9年度に山折の退官により、代表者を鈴木貞美が受け継いで完了した。オウム真理教事件や脳死判定問題など、日本人の生命観に直接かかわる事件に対する考察と、それを歴史的変遷の中でとらえるというふたつの側面を保ちつつ推進され、山折哲雄は現代日本の宗教観、「飢餓」の問題、日本民俗学を代表するひとりである折口信夫の「生命観」に焦点を当てた論稿を発表し、鈴木貞美は大正期に盛んとなった宇宙の根源的「生命」を想定する「生命主義」の研究、とりわけ、それに哲学的基礎を与えた西田幾多郎の初期の仕事に新たな照明をあてる論稿を発表した。森岡正博は、現代日本の女性論、自然保護、優生学などへのアプローチを通じて生命観の多様性を示す論稿を発表した。 本研究の成果は上記のように多くの論稿を生み出し、その他にも学会口頭発表(海外を含む)などにおいても多くの機会をとらえて示された。しかし、課題としては未だ端緒についたばかりであり、多面的な課題開拓と研究課題としての有効性を示す段階にあるものと判断して、ひとつに総合することは行わない。参加者は各人の成果を持ち寄り、検討しつつ、作業を継続したが、最終的には、これらはいずれも従来の諸分野におけるアプローチを「生命観」という総合的な観点から見直す契機となり、それによって相互比較、歴史的位置の測定を可能にしたことに最大の意義が認められるものであることを確認した。
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