• 研究課題をさがす
  • 研究者をさがす
  • KAKENの使い方
  1. 前のページに戻る

縁起絵巻の宗教的機能-室町時代を中心に-

研究課題

研究課題/領域番号 07610052
研究種目

基盤研究(C)

配分区分補助金
応募区分一般
研究分野 美学(含芸術諸学)
研究機関京都工芸繊維大学

研究代表者

並木 誠士  京都工芸繊維大学, 工芸学部, 助教授 (50211446)

研究期間 (年度) 1995 – 1997
研究課題ステータス 完了 (1997年度)
配分額 *注記
1,800千円 (直接経費: 1,800千円)
1997年度: 400千円 (直接経費: 400千円)
1996年度: 400千円 (直接経費: 400千円)
1995年度: 1,000千円 (直接経費: 1,000千円)
キーワード縁起 / 絵巻物 / 釈迦堂縁起絵巻 / 信貴山縁起絵巻 / 狩野元信 / 絵解 / 開帳 / 絵解き / 出開帳 / 狩野派 / 釈迦堂縁起
研究概要

本研究の目的は、室町時代後半に数多く制作された縁起絵巻が、その時代において、どのような宗教的機能を果たしていたか、という問題を考察することにあった。その際、絵画作品としての表現様式や構図が、その機能とどのようにかかわっていたか、という点を重点的に考察した。
研究成果の第一点は、画面構成・詞書の分析から、狩野元信が描いた釈迦堂縁起が釈迦堂の本尊・釈迦如来像と密接な関係のもとに制作された可能性が高い、ということを指摘した点である。とくに、江戸時代の記録類の考察を踏まえて、釈迦堂縁起が、本尊の開帳に際してその由来を絵解きする、という機能を果たしていたということについても言及した。この点については、平成9年5月31日の美学会西部会研究発表会において口頭発表をした(口頭発表の原稿については報告書に所収した)。
また、縁起絵巻が、室町時代以前にどのような役割を果たしていたかを考えるために、平安時代末期に制作された現存最古の縁起絵巻である信貴山縁起について考察した。その結果、従来、縁起絵巻説と鑑賞絵巻説があった信貴山縁起は、その画面構成、詞書などの分析により、縁起絵巻としての性格が強いものであるという結論に達した(この内容については、『人文』45号に「縁起としての信貴山縁起絵巻」として論文発表し、報告書に所収した)。これが、研究成果の第二点である。また、数多く制作された北野天神の縁起についても、その現存最古の作例である承久本のあり方について考察した。

報告書

(4件)
  • 1997 実績報告書   研究成果報告書概要
  • 1996 実績報告書
  • 1995 実績報告書
  • 研究成果

    (5件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (5件)

  • [文献書誌] 並木 誠士: "縁起としての信貴山縁起絵巻" 人文(京都工芸繊維大学工芸学部研究報告). 45. 125-136 (1997)

    • 説明
      「研究成果報告書概要(和文)」より
    • 関連する報告書
      1997 研究成果報告書概要
  • [文献書誌] Seishi Namiki: "Shigisan Engi Emaki as the engi" JINBUN(Memoirs of the Faculty of Engineering and Design, Kyoto Institute of Technology). 45. 125-136 (1997)

    • 説明
      「研究成果報告書概要(欧文)」より
    • 関連する報告書
      1997 研究成果報告書概要
  • [文献書誌] 並木 誠士: "縁起としての信貴山縁起絵巻" 人文(京都工芸繊維大学工芸学部研究報告). 45. 125-136 (1997)

    • 関連する報告書
      1997 実績報告書
  • [文献書誌] 並木誠士: "縁起としての信貴山縁起" 人文(京都工芸繊維大学工芸学部研究報告). 45(未定). (1997)

    • 関連する報告書
      1996 実績報告書
  • [文献書誌] 並木誠士: "狩野元信と滝-東京国立博物館蔵観瀑回屏風をめぐって-" 人文(京都工芸繊維大学工芸学部研究報告). 44. (1996)

    • 関連する報告書
      1995 実績報告書

URL: 

公開日: 1995-04-01   更新日: 2016-04-21  

サービス概要 検索マニュアル よくある質問 お知らせ 利用規程 科研費による研究の帰属

Powered by NII kakenhi