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両眼立体視における輻輳性眼球運動の役割

研究課題

研究課題/領域番号 07610068
研究種目

一般研究(C)

配分区分補助金
研究分野 実験系心理学
研究機関東京商船大学

研究代表者

下野 孝一  東京商船大学, 商船学部, 助教授 (70202116)

研究期間 (年度) 1995 – 1997
研究課題ステータス 完了 (1995年度)
配分額 *注記
900千円 (直接経費: 900千円)
1995年度: 900千円 (直接経費: 900千円)
キーワード両眼網膜像差 / 両眼立体視 / 輻輳性眼球運動 / ノニウス法
研究概要

輻輳性眼球運動(輻輳位置)が両眼立体視(奥行き知覚)に及ぼす影響について、比較的大きい網膜像差をもった刺激を使って研究した。輻輳位置はノニウス法を使って制御した。この研究、両眼立体視をもたらす最少の刺激として知られるPanum′S limiting caseでは、輻輳位置が奥行きを決定する大きな要因の一つである、というわれわれの結果(Shimono,Nakamizo,& Tam,準備中)がより一般的かどうかを検討したものである。その結果、交差性網膜像差においても、非交差性網膜像差においても、網膜像差が30′以上の場合、見えの奥行き量は輻輳位置に対応して変化した。この結果は従来の、「両眼立体視においては奥行き量は眼球運動に影響されない」という常識は、少なくとも、比較的大きい網膜像差をもつ刺激の場合は修正される必要があることを示している。このことはまた、視覚系は輻輳位置をモニターし、奥行き量を決定していることを示している。
さらにわれわれは、上記の研究に関連するいくつかの研究を行った。まず、実験に先立ち従来眼球位置を制御するのに使われているノニウス法の妥当性について検討した。その結果、刺激条件によってはノニウス法は必ずしも眼球位置を正確には示さないことがわかった(下野・斎田、1995;Shimono,Ono,& Saida,準備中)。また、両眼立体視および単一視の理論に関する歴史的研究も行い(下野・江草・大野)、心理学評価に投稿中である。さらに、両眼単一視と両眼立体視の交互作用に関する実験的研究も行い(Ono,Shimono,& Saida)、Vision Researchに投稿中である。

報告書

(1件)
  • 1995 実績報告書
  • 研究成果

    (1件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (1件)

  • [文献書誌] 下野孝一・斎田真也: "ノニウス刺激は必ずしも眼球位置を正確には示さない" 日本心理学会第59回大会発表論文集. 519 (1995)

    • 関連する報告書
      1995 実績報告書

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公開日: 1995-04-01   更新日: 2016-04-21  

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