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嫌悪刺激のコントロール可能性/不可能性と情動

研究課題

研究課題/領域番号 07610094
研究種目

基盤研究(C)

配分区分補助金
応募区分一般
研究分野 実験系心理学
研究機関関西学院大学

研究代表者

今田 寛  関西学院大学, 文学部, 教授 (60079613)

研究期間 (年度) 1995 – 1996
研究課題ステータス 完了 (1996年度)
配分額 *注記
2,500千円 (直接経費: 2,500千円)
1996年度: 400千円 (直接経費: 400千円)
1995年度: 2,100千円 (直接経費: 2,100千円)
キーワード情動 / 嫌悪刺激 / コントロール / ィードバック / フィードバック / 嫌悪利激 / 対処可能性 / ストレス / ラット
研究概要

本実験は、逃避不可能な電撃にフィードバック刺激を後続させることが、逃避可能であることと同様の恐怖低減効果を持つか否かをCERとBELの両面から検討する目的で行われた。渇水状態のラットが摂水反応をしている場面で、音を条件刺激(CS)、電撃を無条件刺激(US)として条件づけた。その際、逃避可能な群(M群)、逃避不可能な群(Y群)、逃避不可能であるが電撃提示直後にフィードバック刺激が提示される群(YF群)が設けられた。CERの指標としてはCS提示中の反応抑制を、CERの指標としてはCS提示中の反応抑制を、BELの指標としては実験事態におかれている間全体の反応抑制を用いた。
実験1では、フィードバック刺激が制止的になりうる最小ITI(30秒)を用いて条件づけを行った。その結果、BELについては、Y群、M群、YF群という順で高く、CERについては、M群、Y群、YF群という順で高かった。これらのうち、BELに関する結果は、先行研究とほぼ一致しているが、CERに関しては、M群がY群よりも高いレベルの恐怖を示しているという点で先行研究とは一致していない。
実験2では、フィードバック刺激が制止的になり得ない最小ITI(5秒)を用いて条件づけを行った。その結果、BELについては、Y群、YF群においてのみ顕著に高く、M群では低かった。一方、CERについては、有意差はないものの、Y群に比べてM群およびY群において高いレベルの恐怖が示された。つまり、BEL、CERのいずれのおいても、最小ITIを非常に短くした結果、実験1で見られたようなYF群における恐怖低減効果が消失したのである。
これらの結果より、CERとBELとでは、逃避可能性の持つ恐怖低減効果が異なること、そして逃避可能性とフィードバックとでは、恐怖低減効果をもたらすメカニズムが異なっている可能性が示唆された。

報告書

(3件)
  • 1996 実績報告書   研究成果報告書概要
  • 1995 実績報告書

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公開日: 1995-04-01   更新日: 2016-04-21  

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