研究課題/領域番号 |
07610106
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
教育・社会系心理学
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研究機関 | 宮城教育大学 |
研究代表者 |
村上 由則 宮城教育大学, 教育学部, 助教授 (90261643)
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研究分担者 |
斎藤 美磨 (斉藤 美麿 / 斎藤 美麿) 山口県立大学, 社会福祉学部, 教授 (10099939)
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研究期間 (年度) |
1995 – 1997
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研究課題ステータス |
完了 (1997年度)
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配分額 *注記 |
2,100千円 (直接経費: 2,100千円)
1997年度: 300千円 (直接経費: 300千円)
1996年度: 200千円 (直接経費: 200千円)
1995年度: 1,600千円 (直接経費: 1,600千円)
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キーワード | てんかん / 行動観察 / 病弱教育 / コンピュータソフトウェア |
研究概要 |
障害をかかえる子どもたちへの教育的介入にあたっては、子どもたちの心理的及び身体的状況を把握することが重要である。本研究の課題は、てんかんの子どもたちの行動状況の変化を解析するためのVTRとコンピュータを活用した観察システムを検討することである。そこで、以下のような3種の領域における研究を行った。 1.てんかん児の標的行動の状態を解析するコンピュータプログラムのかいはつ:行動解析用のコンピュータソフトを試作し、VTR記録に基づき、2名の対象児の行動状況の解析を試みた。その結果、標的行動の発生頻度・比率の解析、及び同時発生的な複数の行動の発生パターンの解析が可能であることが示唆された。 2.一定時間内における標的行動と学校生活上の行動及び病状との関連の解明:VTR記録及びコンピュータを活用して2名のかんてん児の標的行動の解析結果と学校・病院における行動状況との関連を検討した。その結果、1名においては標的行動の多少と発生パターンが、もう1名においては標的行動の増減が、学校・病院での行動状況と関連することが示唆された。 3.てんかん児の行動状況に則した指導内容及び方法の解明:1名の対象児において、長期的なVTR記録に基づき行動状況の変化を検討した。その結果、診断・治療の変更により、対象児の教師への反応が大きく変化したことが示唆された。他の1名においては、てんかん発作の発生する時間帯が、授業の変わり目であることが数量データとして確認された。 以上より、VTR記録とコンピュータの活用により、てんかん児の行動状況の把握がより効果的に可能であることが明らかとなった。
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