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青年期における生活感情の構造に関する解明

研究課題

研究課題/領域番号 07610109
研究種目

基盤研究(C)

配分区分補助金
応募区分一般
研究分野 教育・社会系心理学
研究機関筑波大学

研究代表者

落合 良行  筑波大学, 心理学系, 教授 (30092513)

研究期間 (年度) 1995 – 1996
研究課題ステータス 完了 (1996年度)
配分額 *注記
2,000千円 (直接経費: 2,000千円)
1996年度: 700千円 (直接経費: 700千円)
1995年度: 1,300千円 (直接経費: 1,300千円)
キーワード青年期 / 生活感情 / 構造 / 生活感情リスト / 高校生
研究概要

本研究は、青年の心理について生活感情の面からアプローチし、青年心理の理解を深めることを目的として行なわれた。従来の生活感情の研究は、個別の感情に関する研究であった。しかし、青年心理を感情面から理解するには、個別の生活感情の研究ばかりではなく、多種の生活感情を同時に扱った研究を行なうことが必要である。本研究は、青年期の多種の生活感情の関連構造を解明することを目的とした。目的を次の3点に分け研究を進めた。(1)青年心理を理解していく上で不可欠である生活感情を、探索的な実証的研究によって明らかにする。(2)それらの生活感情の関連構造を解明する。(3)(2)で解明された生活感情間の関連構造についてその発達的変化を明らかにする。
目的を達成するために次のような方法をとった。(1)面接法および文章完成法を用いて青年から生活感情語を収集し、それを整理し、青年期における生活感情リストを作成した。(2)(1)で作成した感情リストにあげられた生活感情間の関係を解明するために、約2000人を対象にした調査を行った。調査データを因子分析によって分析し、感情間の関連構造を解明した。(3)(2)で行った感情の関連構造の分析をもとにして、中学生・高校生・大学生と性別の2要因の分散分析を行い、感情の関連構造の発達的変化を明らかにした。
研究の結果のポイントは次のようであった。(1)青年期に感じている生活感情は、190種類にまとめられることがわかった。(2)生活感情は、肯定的感情と否定的感情に大きく2分されることが確認された。さらに、肯定的感情では、年齢が進むにつれて心の高揚に伴う感情を感じなくなり、安定した穏やかな生活感情を感じるようになる。高校生は、自信をなくし、将来への重圧に追い立てられた疲労感を感じている。中学生は外に向かう反抗に伴う感情を多く感じているのとは、対照的であり、生活感情面からみる限り高校生は内面的にかなり危機状態にあると考えられる。

報告書

(3件)
  • 1996 実績報告書   研究成果報告書概要
  • 1995 実績報告書
  • 研究成果

    (1件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (1件)

  • [文献書誌] 落合良行: "高校生の生活感情を規定する心理的要因の分析" 青年心理学研究. 7. 1-14 (1996)

    • 関連する報告書
      1995 実績報告書

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公開日: 1995-04-01   更新日: 2016-04-21  

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