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壷イメージ法に関する基礎的研究

研究課題

研究課題/領域番号 07610135
研究種目

基盤研究(C)

配分区分補助金
応募区分一般
研究分野 教育・社会系心理学
研究機関九州大学

研究代表者

田嶌 誠一  九州大学, 教育学部, 助教授 (70163459)

研究期間 (年度) 1995 – 1996
研究課題ステータス 完了 (1996年度)
配分額 *注記
1,900千円 (直接経費: 1,900千円)
1996年度: 600千円 (直接経費: 600千円)
1995年度: 1,300千円 (直接経費: 1,300千円)
キーワードイメージ / イメージ面接 / 心理療法 / 不安 / イメージ療法 / 壺
研究概要

壺イメージ法はいくつかの壺を思い浮かべ、その中に入って中の感じを味わい、外へ出て蓋をするという手続きを骨子とするものである。この技法は既にさまざまな事例に効果が確認されているが、もっぱら臨床的研究が行われてきた。そこで、本研究では非病者(健常者)を被験者として実験的イメージ面接を行ない、その基礎的研究を行なった。実験的イメージ面接に際しては、ビデオ撮影による記録を行ない、また面接終了後はイメージ体験を把握するために、浮かんだイメージについて描画と質問紙を行ない、それらのデータを分析し、違いを検討した。
平成7年度では、イメージ面接でしばしば用いられる代表的イメージのうち「野原」、「洞窟」、「フリー・イメージ」、「壺」のイメージを指定した実験的イメージ面接を行ない、壺というイメージが他のイメージとくらべ、どのような特質を有しているかを検討した。その結果、壺はフリー・イメージと洞窟との中間的なものであることが分かった。また、壺イメージでは入れない壺が出現する場合があった。平成8年度は、心理テストによって不安の高い群と低い群とに分け、両群に壺イメージ法を実施し、イメージ体験の特徴の違いを検討した。その結果、高不安群は不快なイメージを想起しやすく、また入れない壺が低不安群よりも多く出現するなど、体験様式のレベルが低いことが明らかになった。
以上の研究から、壺イメージがどのような特徴を有し、なぜ効果的であるのか、イメージ技法や壺イメージ法でなぜ人が癒されるのかについてを総合的に考察し、「イメージ体験情報処理」理論を提出した。

報告書

(3件)
  • 1996 実績報告書   研究成果報告書概要
  • 1995 実績報告書
  • 研究成果

    (3件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (3件)

  • [文献書誌] 田嶌誠一: "イメージ体験情報処理理論" 九州大学教育学部紀要(教育心理学部門). 41(印刷中). (1997)

    • 説明
      「研究成果報告書概要(和文)」より
    • 関連する報告書
      1996 研究成果報告書概要
  • [文献書誌] Seiichi Tajima: "A Theory of Experiential Information Processing by Imagery" Research Bulletin, Educational Psychology Section. The Facult of Education, Kyushu Univ., Japan.Vol.41(in printin). (1997)

    • 説明
      「研究成果報告書概要(欧文)」より
    • 関連する報告書
      1996 研究成果報告書概要
  • [文献書誌] 田嶌誠一: "イメージ体験情報理論-人はなぜイメージで癒されるのか" 九州大学教育学部紀要(教育心理学部門). 41巻(印刷中). (1997)

    • 関連する報告書
      1996 実績報告書

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公開日: 1995-04-01   更新日: 2016-04-21  

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