研究概要 |
【質問紙調査法による研究】 1.未来に起こるイベントを収集するため、男女大学生(468名)を対象にした質問紙調査をおこなった。被調査者は、思いつく限りのイベントを自由に書き出し、さらに各イベントについて起こると思われる時期と起こるであろう確実さ、およびその反復の度合いについて記入した。また、各イベントに対する準備の必要性の程度について段階点尺度上に評価をおこなった。 2.調査1の分析結果から、出来事の起こる時点の特定性と不特定性、および動機の側面から、イベントについての準備の必要性の程度の要因を考慮して15のイベントを選び、質問紙を構成した。質問は、各イベントについて5項目合計75項目からなっている。被調査者は、男女大学生(1,215名)であった。結果の分析は、現在進行中である。 【実験による研究】 1.本実験に入る前の予備的実験をおこなった。 集団課題解決における集団の持続という点から見た人間関係の時間展望と課題解決のエッキスパートとしてのリーダーとの関係についての実験室実験を、女子大学生を対象にして、5名からなる4グループでおこなった。課題は、折り紙細工で難易2種類を用い、集団の業績としてその作品の量を他の集団と競わせる状況を設定した。測度は、課題に取り組む態度と作品量を用いた。しかし実験に欠席する学生が生じ、実験結果を得るにいたらなかった。
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