研究課題/領域番号 |
07610163
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
社会学(含社会福祉関係)
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研究機関 | 弘前大学 |
研究代表者 |
大坪 正一 弘前大学, 教育学部, 助教授 (80194215)
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研究期間 (年度) |
1995 – 1997
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研究課題ステータス |
完了 (1997年度)
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配分額 *注記 |
2,100千円 (直接経費: 2,100千円)
1997年度: 200千円 (直接経費: 200千円)
1996年度: 400千円 (直接経費: 400千円)
1995年度: 1,500千円 (直接経費: 1,500千円)
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キーワード | うたごえ運動 / 文化運動 / 大衆運動 / 青年運動 / サークル |
研究概要 |
宮城のうたごえ運動、及びその中心となった仙台合唱団の歴史をまとめるため、仙台市にある東北音楽センターに保管されている資料を整理したほか、数多くの団員(旧団員を含む)をはじめ、宮城、東北、全国のうたごえ運動関係者のインタビュー調査、個人資料の収集・整理を行った。日報の形式まとめた運動史年表およびその概説を、1990年度まで完成させた。特に、80年代以降は歴史というよりも現状に近いものであって、運動においてもきちんとした総括がなされていないため、仙台合唱団の団員だけではなく、宮城や東北の運動関係者からの聴き取り調査によって、総括を先取りするという検討を行った。 その結論として、40年以上にわたる運動の展開の中で、仙台合唱団は5期の画期を伴った正確の変化を遂げていること、その画期は今まで通りの経験的な方式ではうまく行かなくなった「停滞」の時期と、新しい方式を見いだして体制を確立してくる「前進」の時期との狭間に当たり、それぞれが新しい時代を中心的に担う人物を必要としてきたことを明らかにした。よって集団の展開は、サークル構造の変化と人物の関わりという2側面から検討されざるを得ないこと、と同時に、運動体としての特質から、自分の集団の展開は絶えず外側との関係によって引き起こされてきたことを証明した。そして、運動の前進を考えるならば、中心合唱団の中心性が周りから如何に求められるかが決定的であり、そのためには運動の地域的形態=地域づくりや住民自治の形成との関連が問われる必要があることを提示した。 研究の学際的位置づけに関しては、特に社会教育学の課題として、論文「大衆運動のおける教育実践について」をまとめた。
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