研究課題/領域番号 |
07610175
|
研究種目 |
基盤研究(C)
|
配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
社会学(含社会福祉関係)
|
研究機関 | 名古屋大学 |
研究代表者 |
松本 康 名古屋大学, 文学部, 助教授 (80173920)
|
研究期間 (年度) |
1995 – 1997
|
研究課題ステータス |
完了 (1997年度)
|
配分額 *注記 |
2,200千円 (直接経費: 2,200千円)
1997年度: 200千円 (直接経費: 200千円)
1996年度: 100千円 (直接経費: 100千円)
1995年度: 1,900千円 (直接経費: 1,900千円)
|
キーワード | 社会空間構造 / パーソナル・ネットワーク / 社会地区分析 / 都市生態学 / 都市社会システム / 都市 / 因子生態学 |
研究概要 |
名古屋市における都市定住化政策の展開過程を都市社会構造の変容過程と関連させて理解するのが本研究の目的である。名古屋市における都市定住化政策は、1970年代後半にその端緒が現れ、1980年代後半には総合計画の重要な一角を占めるようになった。本研究では、この政策の形成過程と現状を分析し、これが郊外化にともなう中心都市の人口成長率の停滞によるものであること、より本質的には、脱工業化・高齢化をともなう逆都市化に対抗して再都市化をはかる政策の表れであることを明らかにした。さらに、本研究では、都市定住化政策の背景をなしている都市社会構造の変容過程そのものを、人口学的次元と社会経済的次元から詳細に検討した。その結果、工業化・都市化による若年労働力の集中局面から、郊外化・サービス経済化による自然増依存型の人口微増期をへて、情報サービス化と高齢化が同時進行する停滞局面へと移行したこと、また、この過程が、名古屋市の社会空間的構造の形成・再編密接に関連していることを明らかにした。 また、ミクロな視点から社会構造を明らかにするために、社会空間構造の分析から導き出された学区類型にしたがって4学区を抽出し、社会的ネットワークの調査を実施した。その結果、パーソナル・ネットワークは、個人の占める社会経済的地位、家族的地位、生態学的位置などによって多次元的に規定されていることが明らかとなった。収集されたデータは膨大なものであり、多面的な内容を含んでいる。今回はその概要を明らかにするにとどまったが、今後、分析的な観点から焦点を絞ってその理論的意義を克明に検討していく必要がある。
|