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児童虐待、とくに性的虐待についての研究

研究課題

研究課題/領域番号 07610179
研究種目

一般研究(C)

配分区分補助金
研究分野 社会学(含社会福祉関係)
研究機関島根大学

研究代表者

石川 義之  島根大学, 法文学部, 教授 (20035330)

研究分担者 近藤 孝造  徳島工業短期大学, 講師 (40234934)
研究期間 (年度) 1995
研究課題ステータス 完了 (1995年度)
配分額 *注記
800千円 (直接経費: 800千円)
1995年度: 800千円 (直接経費: 800千円)
キーワード児童虐待 / 性的虐待 / インセスト
研究概要

今回の科学研究費補助金によって次の5つの研究を行った。(1)既に実施済みの「性的被害の実態調査」の報告書公表。(2)同じく実施済みの「児童虐待の実態調査」の報告書・論文作成。(3)「性的な仕置きを含む体罰についての実態調査」の実施、集計、表・グラフ作成。(4)児童虐待・性的虐待の犠牲者に対するカウンセリング・処遇や虐待防止教育に従事している専門家からの聞き取り調査。(5)インセスト・サバイバー(子ども時代における親族による性的虐待の被害経験にもかかわらず生き抜いてきた人々)からの聞き取り調査。ここでは、既に分析も完了し、一部を論文として公表済みであり、また全データについての報告書もほぼ完成している(2)から得られた知見等について述べる。
大学・専門学校等の男女学生を対象に、「身体的」「怠慢・拒否」「性的」「心理的」被虐待経験を中心に調査を実施、456名から有効回答を得た。(1)両親から何らかの虐待を受けたことがあるという被虐待経験率は90.6%、「性的虐待」の経験率は7.5%であった。(2)両親以外の親族による被虐待経験率は31.5%、「性的虐待」の経験率は4.6%であった。(3)親族以外=他人による被虐待経験率は58.1%、「性的虐待」の経験率は24.9%であった。(4)両親/両親以外の親族による被虐待経験率は92.4%、「性的虐待」=インセスト的虐待の経験率は9.9%であった。(5)両親/両親以外の親族/他人による被虐待経験率は94.9%、「性的虐待」の経験率は30.9%であった。(6)両親/両親以外の親族/他人による最も傷ついた被虐待経験によって短期的トラウマを受けた者は95.1%、長期的トラウマを受けた者も46.6%に上った。(7)以上から、従来、児相の相談ケース等を対象に行った調査から推計された数値をはるかに上回って児童虐待・性的虐待が普及している実態が明らかとなった。我々の調査によって当問題の暗数部分に光が当てられたと言える。

報告書

(1件)
  • 1995 実績報告書
  • 研究成果

    (4件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (4件)

  • [文献書誌] 石川義之: "現代日本における児童虐待の実状〔I〕-大学生・専門学校生等調査から-" 島根大学法文学部文学科紀要. 23. 1-28 (1995)

    • 関連する報告書
      1995 実績報告書
  • [文献書誌] 石川義之: "現代日本における児童虐待の実状〔II〕-大学生・専門学校生等調査から-" 島根大学法文学部文学科紀要. 24. 1-30 (1996)

    • 関連する報告書
      1995 実績報告書
  • [文献書誌] 石川義之: "大学生・専門学校生が経験した女性の「性的被害」" 現代性教育研究月報. 14-2. 1-5 (1996)

    • 関連する報告書
      1995 実績報告書
  • [文献書誌] 石川義之: "性的被害の実態-大学生・専門学校生調査の分析と考察-" 島根大学法文学部社会学研究室, 212 (1995)

    • 関連する報告書
      1995 実績報告書

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公開日: 1995-04-01   更新日: 2016-04-21  

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