研究課題/領域番号 |
07610191
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
社会学(含社会福祉関係)
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研究機関 | 札幌学院大学 |
研究代表者 |
小内 純子 札幌学院大学, 社会情報学部, 助教授 (80202000)
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研究期間 (年度) |
1995 – 1997
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研究課題ステータス |
完了 (1997年度)
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配分額 *注記 |
1,900千円 (直接経費: 1,900千円)
1997年度: 500千円 (直接経費: 500千円)
1996年度: 600千円 (直接経費: 600千円)
1995年度: 800千円 (直接経費: 800千円)
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キーワード | 札幌圏 / 厚別区 / 市営住宅 / 副都心 / 町内会 / パーソナル・ネットワーク / 札幌市・厚別区 / 都市計画 / 住民組織 / 集団・組織 / 札幌市厚別区 / 地域住民 / 札幌 / 世界都市 / 一極集中 |
研究概要 |
本研究は、札幌圏の拡大に伴う住民生活の変容過程を、札幌市の1つの区である厚別区を取り上げて実証的に明らかにしたものである。厚別区は、札幌市が急激な拡大を続ける1960年代に、流入してくる人々の受け皿として宅地開発が進められ、短期間に変貌を遂げた郊外型の地域である。 本研究の最大の問題意識は、厚別区のように大都市の膨張に伴って計画的に作り出された地域が、その後の40年余りの間にどのような変貌を遂げてきたのかを明らかにすることである。そのため、次の3つの点からのアプローチを試みた。 第1は、札幌市の都市計画のなかで厚別区が担ってきた役割からみた場合、現在の厚別区はどのような課題を抱えているのかという点の把握である。厚別区は、住宅団地の供給と副都心の役割を担ってきており、札幌市が膨張を遂げる過程で人口と都市機能の受け皿として位置づけられてきた。現在この2つの役割は再検討の時期を迎えている。 第2に、住民組織(=町内会)が果たしきた役割からのアプローチである。郊外型の住宅地の場合、転入後に社会的共同消費手段の整備の必要に迫られ、町内会を結成するという経緯をとる場合が多い。宅地化から40年近く経つ現在は、地域ごとに多様な問題を抱えるに至っており、特に、居住形態別による問題状況の相違は顕著である。しかし、将来的には高齢化への対応がどの町内会にとっても大きな課題として位置づけられてくる。 第3が、厚別区に暮らす住民層が地域社会とどのような関わりをもって生活しているのかという点の把握である。厚別区の人々の中には、生活の便利さという点から居住地域に愛着を感じている人が多い。人々の生活にとって集団やサークルの位置づけはそれほど大きいものではなく、厚別区内外にひろがるパーソナル・ネットワークが人々の生活を支えている面が大きい。
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