研究課題/領域番号 |
07610228
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
教育学
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研究機関 | 北海道大学 |
研究代表者 |
小出 達夫 北海道大学, 教育学部, 教授 (70001823)
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研究分担者 |
横井 敏郎 北海道大学, 教育学部, 助手 (40250401)
町井 輝久 北海道大学, 高等教育機能開発総合センター・生涯学習計画研究部, 教授 (60091500)
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研究期間 (年度) |
1995 – 1996
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研究課題ステータス |
完了 (1996年度)
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配分額 *注記 |
1,900千円 (直接経費: 1,900千円)
1996年度: 600千円 (直接経費: 600千円)
1995年度: 1,300千円 (直接経費: 1,300千円)
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キーワード | 高等学校 / 教育改革 / 農業高校 / 公共性 / 地域ネットワーク / 高校改革 / 市町村立学校 / ネットワーク / 地域連携 / 教育行政 / 地方自治 |
研究概要 |
1)本研究は、高校教育改革に関する条件を探る実証研究である。ここでいう「条件」とは、「普通教育と専門教育の統一」「高校教育の社会的編成と公共性」「教育実践の地域的ネットワーク」などの諸原理に集約される条件を意味する。 2)研究の長期的展望は、高校教育改革全般に及びが、本研究では対象を農業高校に限定し、道立と町村立の農業高校の比較を試みながら、主として町村立農業高校の存立基盤の検証に重点が置かれている。 3)その際の仮説は、町村立農業高校の方が、道立農業高校よりも公共性や地域的基盤(ネットワーク)が強く、教育実践の質においても優れ、地域的な住民・生徒の支持もある、というものである。この仮説は本研究においてはほぼ検証されたといえる。 4)問題は道立と町村立農業高校の間に、なぜこのような違いが出るのか、ということである。この点については個別の高校に即して、その歴史と現状の中から要因を探った。結論的にいえば、道立高校の場合は国の文教政策が重点化するたびに現実の生活世界から抽象化され遊離したといえるし、町村立高校の場合はその存立の危機のたびに地域の現実世界との連携を強化した、といえる。この違いは大きいことが明らかになった。 5)高校における教育実践の質が、その学校のもつ公共性に強く影響されている、というこの事実は単に農業高校だけではなく、他の専門高校や普通高校においても同様であろう。現在工業高校を対象に実証研究を始めたが、工業高校の場合は学科毎にそのもつ公共性の空間は異なる。社会工学的学科の場合は強く、それ以外の学科は希薄である、というのが仮説であるが、それは今後の検証課題である。
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