研究概要 |
1895〜1945年に及ぶ日本の植民地であった台湾における女教員の実態と意識を『台湾教育』等はじめ,日本及び台湾で発行された文献資料による調査と,当時台湾で教師をしていた日本人と台湾人の女教員のインタビュー・アンケート調査を実施し,それを解明することが,この研究の目的である. 現在,台湾における体系的教員の歴史研究は,日本では皆無であり,台湾では淤鑑明,呉文星が開始はしているが,体系的な研究は,これからである. この研究が,日本において未着手の分野を一歩踏み込んだ状況をふまえ,当時の女教師も戦後50余年を経過し,高齢化しているため,今後彼女らの「生の証言」を得る事は困難であろう.そこで今後の植民地教育,教師教育はじめ日本の教師教育史のために,この調査を役立てて欲しい.また,関係者も歴史で消滅したことと師弟愛に支えられている現状の一端をも公用したいと思い,下記の内容を報告集に収録した. 第1部.女教師の履歴(教員免許状等)と学校の研究物等の資料 第2部.女教師の実態と意識-アンケート調査- 第3部.日本の教育と女教師の教育実践-インタビュー調査- 附録.高等女学校教師インタビュー 高等女学校卒業生インタビュー 資料
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