研究課題/領域番号 |
07610261
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研究種目 |
一般研究(C)
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配分区分 | 補助金 |
研究分野 |
教育学
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研究機関 | 広島大学 |
研究代表者 |
小笠原 道雄 広島大学, 教育学部, 教授 (10053612)
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研究分担者 |
岡谷 英明 広島大学, 教育学部, 助手 (90263649)
坂越 正樹 広島大学, 教育学部, 助教授 (80144781)
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研究期間 (年度) |
1995
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研究課題ステータス |
完了 (1995年度)
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配分額 *注記 |
1,500千円 (直接経費: 1,500千円)
1995年度: 1,500千円 (直接経費: 1,500千円)
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キーワード | リット,テオドール / 精神科学的教育学 / ナチズム / 人種理論 / 内的亡命 / 大学と国家社会主義 |
研究概要 |
本研究では、精神科学的教育学派の中でも、とりわけ、ナチズムに公然と反対し、抵抗した教育学者リット、テオドール(Litt,Theodor,1880〜1962)をとりあげ、国家社会主義(ナチズム)との思想的・理論的対決の実相を著作・論文・書簡等から明らかにした。 リットのナチズムのイデオロギー及びその政治実践への批判は、以下の文献に示す四つの著作・論文に集中的に見られるが、同時に今回、特に、リットの高弟フリードヘルム・ニコーリン(デュッセルドルフ大学名誉教授)が収集したリットの遺品の中から、関係する書簡を解読し、リットのナチズムとの対決の具体的様相を明らかにした。結論的に、リットは1937年9月末、定年前に退職し、所謂「国内亡命」の道を歩んだが、この間、ナチズムの人種理論及びその歴史観との全面的対決をおこなった。 [文献] 1)『国家社会主義国家における精神科学の地位』(1933年) 2)『哲学と時代精神』(1935年) 3)『ドイツ精神とキリスト教』(1938年) 4)講演「人種理論の歴史観の思想上の基盤」(1938年)
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