研究課題/領域番号 |
07610269
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
教育学
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研究機関 | 九州大学 |
研究代表者 |
南里 悦史 九州大学, 教育学部, 教授 (20218077)
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研究期間 (年度) |
1995 – 1996
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研究課題ステータス |
完了 (1996年度)
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配分額 *注記 |
2,000千円 (直接経費: 2,000千円)
1996年度: 600千円 (直接経費: 600千円)
1995年度: 1,400千円 (直接経費: 1,400千円)
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キーワード | 子どもの日常生活 / 生活経験 / 言語認識 / 子どもの生活環境 / 生活体験 / 子どもの生活経験 / 学校外教育 |
研究概要 |
本研究は、子どもの生活経験と生活環境について東京地区の小学校を対象に、20年前と10年前と今日を年代別に捉えた実証研究である。特に、年代別対比では、同じ小学校の同じ5・6年生を対象に、同じ質問内容をもとに調査したものである。しかも、今回の調査では、東京地区(346名)だけではなく福岡地区(922名)、筑豊の庄内地区(252名)の3地区の調査も行い、3地区別の子どもの日常生活の実態をふまえて生活経験と生活環境について明らかにした。調査期間は平成6年10月から平成7年1月までで、それまでに2回の学校訪問と2回の調査委員会を開催して調査の内容、調査方法などの検討を行った。 研究の成果としては、(1)現代の子どもの生活の特徴は、テレビを中心として、テレビゲームやマンガ読書、塾やクラブ、サークルなどで多くの生活時間が占められ、情報社会や社会の機能分化と相まって子育て委託など家庭の教育機能が乏しくなり、特に地域の子ども集団の成立も乏しくなっている。(2)年代別の対比では、今日の子どもの日常生活の変化が大きく捉えられたが、特に外遊びをしない子どもの年代を追っての増加など、遊びの内容、集団の変化が著しく、さらに生活経験やそうした経験と関連をもつ言語認識も年代を追ってかなりの乏しさとして目立った。(3)地区別では、東京地区が一般的には生活環境が乏しく生活・遊びも乏しいと思われがちであるが、福岡地区や庄内地区の方が日常生活の実態、さらには生活経験や経験をとうした言語認識についても乏しく、子どもの興味や関心による生活環境への意欲的な働きかけの不足、親の教育関心・子どもの発達への危機意識の低さが要因と考えられる結果となった。 本研究での生活経験と生活環境との関連では、全体として「豊かさ」の反映としての日常生活の乏しさの反面、自然環境や社会環境との関係では、その周囲の環境の悪化によることよりも日常的な子どもの意欲的な関心や働きかけをどのようにつくり出すか、改めて家庭や地域の教育力の必要性が問われている調査結果となったといえよう。
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