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唐津藩における私塾教育の社会史的研究

研究課題

研究課題/領域番号 07610290
研究種目

基盤研究(C)

配分区分補助金
応募区分一般
研究分野 教育学
研究機関筑紫女学園大学

研究代表者

木村 政伸  筑紫女学園大学, 文学部, 助教授 (70195379)

研究期間 (年度) 1995 – 1997
研究課題ステータス 完了 (1997年度)
配分額 *注記
1,800千円 (直接経費: 1,800千円)
1997年度: 500千円 (直接経費: 500千円)
1996年度: 500千円 (直接経費: 500千円)
1995年度: 800千円 (直接経費: 800千円)
キーワード唐津 / 私塾 / 社会史 / 山崎閣斎学派
研究概要

3ヶ年の研究の結果、唐津藩の私塾教育について、以下の点が明らかになった。
第一点として、18世紀中期という早い時期に成立する唐津藩農村部の私塾教育は、吉武法命という人物の個人的資質に加えて、彼を助け求める農民が層として存在していたことを基盤として成立していた。そのことは塾の在り方にも反映し、固定的な施設と教師をもつ塾ではなく、教師が巡回したり学習者が持ち回りで場所を提供しながら学習するという形態の塾であった。これは、塾で教えられた学問の内容を求めることに加えて、塾で学ぶことそのものが村落上層にとって人的交流にとって重要な意味をもっていることを示すものである。
第二点は、村落上層の学習過程を明らかにして行く中で、「学談」という方法が特徴的に浮かび上がってきた。主たる史料として研究した峯平蔵の場合、同門の兄弟弟子たちとの頻繁な学談を行い、彼の自己形成の大きな部分を占めていた。これはおそらく他の村落上層にとっても同様であったろう。
第三点に、あくまで唐津藩南部地域においては私塾教育を中心としており、寺子屋の存在を示す史料などは数少ない。そのことは、私塾においても手習いなどを教えていたことの反映でもある。これらの事実から、「寺子屋=手習い」「私塾=学問」という理念型を再検討する必要がある。

報告書

(4件)
  • 1997 実績報告書   研究成果報告書概要
  • 1996 実績報告書
  • 1995 実績報告書
  • 研究成果

    (4件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (4件)

  • [文献書誌] 木村 政伸: "唐津藩における私塾教育の研究" 日本の教育史学-教育史学会紀要-. 38. 6-23 (1995)

    • 説明
      「研究成果報告書概要(和文)」より
    • 関連する報告書
      1997 研究成果報告書概要
  • [文献書誌] KIMURA,Masanobu: "A study on the education of "Shijuku" in Karatsu Han (Fiet)." Studies in the history of education. vol.38. 6-23 (1995)

    • 説明
      「研究成果報告書概要(欧文)」より
    • 関連する報告書
      1997 研究成果報告書概要
  • [文献書誌] 木村政伸: "唐津藩における私塾教育の研究" 日本の教育史学-教育史学会紀要-. 38. 6-23 (1995)

    • 関連する報告書
      1997 実績報告書
  • [文献書誌] 木村政伸: "唐津藩における私塾教育の研究" 日本の教育史学-教育史学会紀要-. 38. 6-23 (1995)

    • 関連する報告書
      1995 実績報告書

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公開日: 1995-04-01   更新日: 2016-04-21  

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