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国境で分断された人々の民族史研究

研究課題

研究課題/領域番号 07610316
研究種目

基盤研究(C)

配分区分補助金
応募区分一般
研究分野 文化人類学(含民族学・民俗学)
研究機関大阪市立大学

研究代表者

早瀬 晋三  大阪市立大学, 文学部, 助教授 (20183915)

研究期間 (年度) 1995 – 1996
研究課題ステータス 完了 (1996年度)
配分額 *注記
1,800千円 (直接経費: 1,800千円)
1996年度: 600千円 (直接経費: 600千円)
1995年度: 1,200千円 (直接経費: 1,200千円)
キーワード民族史 / 海洋民 / ネットワーク型社会 / フロンティア / 移動 / イスラーム / 口述史料 / 系図 / フィリピン / インドネシア / ミンダナオ / スラウェシ / 少数民族 / 人口動態 / 国境間移動
研究概要

フィリピン南部ミンダナオ地方およびインドネシア北部スラウェシ地方には、シルシラあるいはタルシラとよばれる系図が地方の有力者を中心に保存されており、系図およびそれらに付随する口述史料から、これらの地方の人々のあいだで、かなり広範囲に、頻繁に人々が移動していることがわかってきた。この50年間だけでも、数十万人が国境を越えて移動したと推定されている。しかし、これらの人々の移動を示す文献史料は、きわめて乏しく、断片的で、その移動の事実を実証することはきわめて困難であった。本研究は、平成5〜6年度科研国際学術調査「島嶼部東南アジアのフロンティア世界に関する動態的研究」(代表:京都大学東南アジア研究センター加藤剛教授)および平成7年度科研国際学術調査「ウォーラセア海域世界におけるネットワーク型社会の文化生態的動態」(代表:京都大学東南アジア研究センター田中耕司助教授)で収集した史料を整理・分析することを目的とした。また、移動の激しい社会と比較する意味において、移動を拒否つづけてきた岡山県苫田ダム水没予定地の住民・社会の調査を並行して進めた。その結果、ミンダナオ南部では、イスラーム教徒の移動が、イスラーム社会を拡大させたことが明らかになった。いっぽう、北部スラウェシおよびサンギヘ・タラウド諸島には、広範囲にわたってミンダナオ地方との交流が記録・記憶されていた。これらの調査・分析から、従来漠然とした移動の事実が確認でき、その移動がどのように人々に記憶されてきたかがわかった。今回の研究成果報告書では、現在整理、翻訳が終了したもののみ、試験的に編集した。今後、平成9年度の国際学術調査での確認作業の成果をふまえて、整理・翻訳・分析して、改めて公表したいと考えている。

報告書

(3件)
  • 1996 実績報告書   研究成果報告書概要
  • 1995 実績報告書
  • 研究成果

    (4件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (4件)

  • [文献書誌] 早瀬晋三: "「モロ戦争」「モロモロ劇」" 梅棹忠夫監修『世界民族問題事典』平凡社. 1156-1158 (1995)

    • 説明
      「研究成果報告書概要(和文)」より
    • 関連する報告書
      1996 研究成果報告書概要
  • [文献書誌] 早瀬晋三: "「東南アジアの構想力-コメント」" 平成7年度重点領域研究『総合的地域研究』成果研究報告書. 9-13 (1996)

    • 説明
      「研究成果報告書概要(和文)」より
    • 関連する報告書
      1996 研究成果報告書概要
  • [文献書誌] 早瀬晋三: "「モロ戦争」「モロモロ劇」" 梅棹忠夫監修『世界民族問題事典』平凡社. 1156-1158 (1995)

    • 関連する報告書
      1995 実績報告書
  • [文献書誌] 早瀬晋三: "「東南アジアの構想力-コメント」" 平成7年度重点領域研究「総合的地域研究」成果研究報告書. 9-13 (1996)

    • 関連する報告書
      1995 実績報告書

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公開日: 1995-04-01   更新日: 2016-04-21  

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