研究課題/領域番号 |
07610332
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
日本史
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研究機関 | 奈良女子大学 |
研究代表者 |
小路田 泰直 (小路田 康直) 奈良女子大学, 文学部, 助教授 (30186671)
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研究期間 (年度) |
1995 – 1996
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研究課題ステータス |
完了 (1996年度)
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配分額 *注記 |
2,100千円 (直接経費: 2,100千円)
1996年度: 500千円 (直接経費: 500千円)
1995年度: 1,600千円 (直接経費: 1,600千円)
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キーワード | 首都 / 総合 / 文化的構想力 / 東京 / 計画不在都市 / アジア主義 / 美観都市 / 日本大博覧会 / マックス・ウェーバー / カ-ル・ポランニ- / 計画性 / 岡倉天心 / パクス・アメリカ-ナ / 明治神宮 / 多様化 / 消費 / 文化 / 欧化主義 / 国粋主義 / 京都 |
研究概要 |
都市とは単なる人口の集積地でもなければ、交易の中心でもない。それは政治権力の集中地であり、政治権力によって意図的に創り出された計画的空間である。だから都市の典型をみようとすれば、一国の首都をまずみなければならない。近代日本においてはまず東京をみなければならない。しかし大切なことは、都市を創り出す意図や計画は権力の正当性を支える文化があってはじめて生まれるということである。だが後れて資本主義世界体制に参加した日本にとって、自立的な文化を創り出し維持していくことは並大抵のことではなかった。岡倉天心のアジア主義創出の試みが挫折したことなどはその難しさを示す一例であった。明治20年代に起こったアジア主義に基づく美観都市建設の試みは、明治30年代には挫折していた。かくて日本には都市計画を支える強烈な文化的アイデンティティーがなかった。だから都市はいつでもどこでも計画なき都市として造られた。
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