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西洋音楽との最初の出会いから隠れたキリシタン「歌おらしょ」へ至る南蛮音楽盛衰史

研究課題

研究課題/領域番号 07610338
研究種目

基盤研究(C)

配分区分補助金
応募区分一般
研究分野 日本史
研究機関宮崎大学

研究代表者

竹井 成美  宮崎大学, 教育学部, 助教授 (00141838)

研究期間 (年度) 1995 – 1997
研究課題ステータス 完了 (1997年度)
配分額 *注記
1,000千円 (直接経費: 1,000千円)
1997年度: 200千円 (直接経費: 200千円)
1996年度: 200千円 (直接経費: 200千円)
1995年度: 600千円 (直接経費: 600千円)
キーワード南蛮音楽 / ザビエル / グレゴリオ聖歌 / 隠れキリシタン / あらしょ / 歌おらしょ / セミナリオ / おらしょ / サビエル
研究概要

7年度から9年度にわたる研究成果は、次の3つに区分される。
その1つは、1.450年前にフランシスコ・ザビエルたちによって初めてもたらされた西洋音楽の実態-(1)西洋音楽発祥の地とされる豊後府内(現大分市)を中心に歌われていたグレゴリオ聖歌や演奏された弦楽器の実態、(2)天正遺欧使節・伊東マンショたちがセミナリオで習った西洋音楽の実態、(3)彼らがヨーロッパで聴いた音楽の実態、(4)彼らが持ち帰った西洋の楽器の実態、(5)秀吉の前で演奏された西洋音楽の実態、2.1614年のキリスト教禁止後の潜伏期間を経て現代まで長崎県・生月島壱部集落の隠れキリシタンによって歌い継がれる「歌おらしょ」の実態を明らかにし、『南蛮音楽 その光と影-ザビエルがもたらした祈りの歌』として出版することができた。
2つ目は、そうした史料研究の一方で、450年前の日本における西洋音楽の実態を実際の音として推定・再現するレクチャー・コンサートを毎年度企画・演奏し、その歴史的存在を広く示すことができた。
3つ目は、壱部集落の隠れキリシタンの行事を取材・収録したものの中から3曲の「歌おらしょ」を抜き出し、学生時代に五線譜化した分(1975年)と比較して変容の度合いを調査するために、新たに1991・93・95・96・97年分を五線譜化した。その結果、テンポの速い「ぐるりよざ」のこの20年の変容は少なかったが、「らおだて」「なじょう」には、かなりの変容が見られ、21世紀に向けての伝承の在り方が懸念されるところである。
こうした研究成果が得られた一方で、今後のさらなる史料研究とさらなる追跡調査の必要性もを痛感した。

報告書

(4件)
  • 1997 実績報告書   研究成果報告書概要
  • 1996 実績報告書
  • 1995 実績報告書
  • 研究成果

    (9件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (9件)

  • [文献書誌] 竹井 成美: "グレゴリオ聖歌と歌おらしょ" FUKUOKA STYLE. Vol.20. (1998)

    • 説明
      「研究成果報告書概要(和文)」より
    • 関連する報告書
      1997 研究成果報告書概要
  • [文献書誌] 竹井 成美: "教育的視点による生月島壱部・旧キリシタンの『歌おらそ《ぐるりよざ》』の変容" 皆川達夫古希記念論文集(音楽之友社). 255-264 (1998)

    • 説明
      「研究成果報告書概要(和文)」より
    • 関連する報告書
      1997 研究成果報告書概要
  • [文献書誌] 竹井 成美: "南蛮音楽その光と影-ザビエルが伝えた祈りの歌" 音楽之友社, 222 (1995)

    • 説明
      「研究成果報告書概要(和文)」より
    • 関連する報告書
      1997 研究成果報告書概要
  • [文献書誌] Takei, Shigemi: "The History of Christian Music in Japan : Its Rise and Fall-The Prayr Song : Introduced by St.Francis Xavier in the 16th Century" Ongakunotomosha. 1-222 (1995)

    • 説明
      「研究成果報告書概要(欧文)」より
    • 関連する報告書
      1997 研究成果報告書概要
  • [文献書誌] Takei, Shigemi: "Gregorian Chants and UTA ORASHO" FUKUOKA STYLE. 20. (1998)

    • 説明
      「研究成果報告書概要(欧文)」より
    • 関連する報告書
      1997 研究成果報告書概要
  • [文献書誌] TAKEI,Shigemi: "The change of "UTA ORASHO named GURURIYOZA" transmitted by the hidden Christian of Ikitsuki Island from an educational View Point" The Annual Papers in celebration of KOKI for Tatsuo Minagawa Ongakunotomosha. 255-164 (1998)

    • 説明
      「研究成果報告書概要(欧文)」より
    • 関連する報告書
      1997 研究成果報告書概要
  • [文献書誌] 竹井成美: "グレゴリオ聖歌と歌おらしょ" FUKUOKA STYLE. vol.20. (1998)

    • 関連する報告書
      1997 実績報告書
  • [文献書誌] 竹井成美: "教育的視点による生月島壱部・旧キリシタンの『歌おらしょ<ぐるりよざ>』の変容" 皆川達夫古希記念論文集(音楽之友社). 255-264 (1998)

    • 関連する報告書
      1997 実績報告書
  • [文献書誌] 竹井成美: "南蛮音楽その光と影-ザビエルが伝えた祈りの歌" 音楽之友社, 222 (1995)

    • 関連する報告書
      1995 実績報告書

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公開日: 1995-04-01   更新日: 2016-04-21  

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