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オホーツク文化の雑穀

研究課題

研究課題/領域番号 07610413
研究種目

一般研究(C)

配分区分補助金
研究分野 考古学(含先史学)
研究機関北海道開拓記念館

研究代表者

山田 悟郎  北海道開拓記念館, 学芸部, 学芸員 (00113473)

研究期間 (年度) 1995
研究課題ステータス 完了 (1995年度)
配分額 *注記
1,200千円 (直接経費: 1,200千円)
1995年度: 1,200千円 (直接経費: 1,200千円)
キーワードオホーツク文化 / オオムギ / キビ / アワ / 大陸沿海地方
研究概要

1.オホーツク文化のオホーツク文化の遺跡から出土した雑穀資料の集約
オホーツク文化期の遺跡に伴う雑穀としては、網走市二ツ岩遺跡(貼付文期)からオオムギ、アワ、キビ、雄武町雄武竪穴群遺跡(沈刻文期)からオオムギ、キビ、枝幸町目梨泊遺跡(貼付文期)からオオムギ、アワ、キビが知られていた。今年度の調査では、新たに湧別町川西遺跡(貼付文期)からオオムギ、キビ、アワが出土し、常呂町TK73遺跡(貼付文期)からもキビが出土することが明らかになった。
これまでにオホーツク文化期の遺跡から出土したオオムギは縦が短く幅が広く、「長さ/幅」の値が1.34〜1.6を示すもので、北海道中央部の擦文時代や東北地方の平安時代の遺跡から出土する、「長さ/幅」の値が1.85〜2.38を示す縦長で幅が狭いオオムギとは明らかに形態が異なるものである。大陸沿海地方では「長さ/幅」の値が1.43〜1.68を示すオオムギが、紀元前7世紀頃から紀元12世紀頃まで栽培されており、オオムギを含めた数種の穀物が、大陸から渡来してきたものであることは明らかである。
2.オオムギを使用した^<14>C年代測定結果
年代測定結果が明らかになっている目梨泊遺跡を除いた3遺跡から出土したオオムギを使用し、加速器質量分析により^<14>C年代測定を行った。その結果は次のとおりである。
(1)網走市二ツ岩遺跡;1,270±60y.B.P.(GEO-1404)暦年代;西暦690年〜875年
(2)湧別町川西遺跡;1,300±60y.B.P.(GEO-1405)暦年代;西暦675年〜800年
(3)雄武町雄武竪穴群遺跡;1,540±60y.B.P.(GEO-1406)暦年代;西暦535年〜635年
以上のことら、6世紀から9世紀にかけて、オホーツク文化期の遺跡にオオムギが存在していたことが明らかになった。この年代は、狭くとらえたオホーツク文化期の年代とほぼ一致するもので、北海道で雑穀農耕文化を展開した擦文文化以前に、オホーツク文化の集団が小規模であっても雑穀農耕を行っていたことを示す。

報告書

(1件)
  • 1995 実績報告書
  • 研究成果

    (1件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (1件)

  • [文献書誌] 山田悟郎: "オホーツク文化期に利用された植物" 北海道開拓記念館研究紀要. 第24号. 47-64 (1996)

    • 関連する報告書
      1995 実績報告書

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公開日: 1995-04-01   更新日: 2016-04-21  

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