研究課題/領域番号 |
07610439
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
国文学
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研究機関 | 茨城女子短期大学 |
研究代表者 |
武田 昌憲 茨城女子短期大学, 文学科, 助教授 (00221375)
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研究期間 (年度) |
1995 – 1996
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研究課題ステータス |
完了 (1996年度)
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配分額 *注記 |
1,400千円 (直接経費: 1,400千円)
1996年度: 500千円 (直接経費: 500千円)
1995年度: 900千円 (直接経費: 900千円)
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キーワード | 大友記 / 九州治乱記 / 別本大友記 / 大友興廃記 / 大友宗麟 / 戦国軍記 / 別所記 |
研究概要 |
1、大友記(九州治乱記)の諸本を全て調査・閲覧し、その書誌をとった。諸本の分類をA類(序を持つもの)と、B類(序を持たないもの)に分け、以下、下位分類した。大友記の引用本文は現在の所、群書類従本(B類に属す)、及びその複製本しか活字化されていないのでこれにしたがうものが多いが、この本文は誤字・脱字が多く、引用には不適である。目下の所、A類の神宮文庫本系統本が良本と思われる。A類の多くは書名が「九州治乱記」となっている。なお、同名異書の九州治乱記が複数あるので注意。。 2、『別所記』を大友記(九州治乱記)の本文に持つものがある(二本)が、これは現在は九州治乱記(大友記)と別所記に分離されている水戸彰考館本を、書写したための誤解である。その結果、彰考館本-加賀市立図書館本-尊経閣本の系統が明らかにされた。以下、他の諸本の伝本系統の図示を試みた。 3、調査の過程で同名異書と言うべき「別本『大友記』」を発見。大分県立図書館本(一巻本)と内閣文庫本(三巻本)の二本があり、頭注の豊富な大分図書館本を、その頭注も含めて全て翻刻し、今後の研究に備えた。 4、大友記における太平記の影響は大きく、高城合戦での太平記の引用を他の関係作品と比較してもそれが言えた。特に大友宗麟の悪行記事には、太平記の影響が強く大友記に表れている。大友記の、他の大友関係軍記よりも古態である証左かもしれない。また、宗麟の寺社破却・焼亡に関する虚実に一考を要する問題となるだろう。 5、後期軍記の伝本、諸本の研究状況を探ってみたが、明徳記、赤松関係軍記、別所記等の極一部の作品しか研究が進展していない状態であった。九州関係の伝本研究は皆無である。
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