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認知言語学的アプローチによる中国語の類型論的研究

研究課題

研究課題/領域番号 07610448
研究種目

基盤研究(C)

配分区分補助金
応募区分一般
研究分野 中国語・中国文学
研究機関神戸大学

研究代表者

中川 正之  神戸大学, 国際文化学部, 教授 (80106781)

研究分担者 木村 英樹  東京大学, 大学院・総合文化研究科, 助教授 (20153207)
研究期間 (年度) 1995 – 1996
研究課題ステータス 完了 (1996年度)
配分額 *注記
1,800千円 (直接経費: 1,800千円)
1996年度: 400千円 (直接経費: 400千円)
1995年度: 1,400千円 (直接経費: 1,400千円)
キーワード認知 / パースペクティブ / アスペクト / テンス / 同形語 / 受け身文 / 認知言語学 / 日中対照 / 遠近対立 / 現場立脚当事者指向 / 傍観報告者指向 / アフォーダンス / 状況依存 / 文脈依存
研究概要

本研究では、中国語の前置詩選択やアスペクト表現や事態認知のパースペクティブに関わる現象に関して、認知言語学的な観点から考察を行い、以下のような幾つかの知見を得た。
日中同形語の「興奮・憔悴(する)」が中国語では状態を表す形容詞であり、日本語では変化を表す形容詞であるのは、日本人の事態認知のパースペクティブが空間的にも時間的にも中国人より広いことによる。また事態認知のタイプとして、日本語は「現場立脚当事者指向」であり、<現在>を基点とした相対的な時間系列に沿った表現を好み、中国語は「傍観報告者指向」であり、<現在>を基点としない絶対的な時間系列に沿った表現を好むこと。中国語の受け身文では一般に「被」フレーズ(日本語の「に」格名詞に相当)に立ち得ないが、対象にもたらされた結果的影響に対して道具の<有責性>が高いと認知された場合は道具格もAgentと同様に「被」フレーズに立ち得る。
また中川(1997)では日本語が新しい概念の流入に伴って主に漢語を材料に新語を創出する方略を追求することにより、日本人は「世間」に代表される自己投入が容易な領域と「世界」に代表される自己投入が容易ならざる領域を持つことを指摘し、「世間」型の語、例えば「先祖、礼儀、習慣」は、世界型の語「祖先、儀礼、慣習」の語順を反転させることにより創出される傾向があるなどの知見を得た。

報告書

(3件)
  • 1996 実績報告書   研究成果報告書概要
  • 1995 実績報告書
  • 研究成果

    (15件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (15件)

  • [文献書誌] 中川正之: "反転語について" 認知言語学的アプローチによる中国語の類型的研究. 1-12 (1997)

    • 説明
      「研究成果報告書概要(和文)」より
    • 関連する報告書
      1996 研究成果報告書概要
  • [文献書誌] 木村英樹: "漢語被動句的意義特徴及其結構上之反映" 認知言語学的アプローチによる中国語の類型的研究. 13-21 (1997)

    • 説明
      「研究成果報告書概要(和文)」より
    • 関連する報告書
      1996 研究成果報告書概要
  • [文献書誌] 中川正之: "はじめての人の中国語" くろしお出版, 261 (1996)

    • 説明
      「研究成果報告書概要(和文)」より
    • 関連する報告書
      1996 研究成果報告書概要
  • [文献書誌] 木村英樹: "中国語はじめの一歩" 筑摩書房, 236 (1996)

    • 説明
      「研究成果報告書概要(和文)」より
    • 関連する報告書
      1996 研究成果報告書概要
  • [文献書誌] Masayuki NAKAGAWA: "ON REVEARSED WORDS" COGNITIVE STUDIES OF CHINESE TYPOLOGY. 1-12 (1997)

    • 説明
      「研究成果報告書概要(欧文)」より
    • 関連する報告書
      1996 研究成果報告書概要
  • [文献書誌] Hideki KIMURA: "MEANING AND CONSTRUCTION OF CHINESE PASSIVE" COGNITIVE STUDIES OF CHINESE TYPOLOGY. 13-21 (1997)

    • 説明
      「研究成果報告書概要(欧文)」より
    • 関連する報告書
      1996 研究成果報告書概要
  • [文献書誌] Masayuki NAKAGAWA: CHINESE FOR BEGNNERS. KUROSHIO, (1996)

    • 説明
      「研究成果報告書概要(欧文)」より
    • 関連する報告書
      1996 研究成果報告書概要
  • [文献書誌] Hideki KIMURA: FIRST STEP TO CHINESE. CHIKUMA, (1996)

    • 説明
      「研究成果報告書概要(欧文)」より
    • 関連する報告書
      1996 研究成果報告書概要
  • [文献書誌] 中川正之: "反転語について" 認知言語学的アプローチによる中国語の類型的研究. 1-12 (1997)

    • 関連する報告書
      1996 実績報告書
  • [文献書誌] 木村英樹: "漢語被動句的意義特徴及其結構上之反映" 認知言語学的アプローチによる中国語の類型的研究. 13-21 (1997)

    • 関連する報告書
      1996 実績報告書
  • [文献書誌] 中川正之: "はじめての人の中国語" くろしお出版, 261 (1996)

    • 関連する報告書
      1996 実績報告書
  • [文献書誌] 木村英樹: "中国語はじめの一歩" 筑摩書房, 236 (1996)

    • 関連する報告書
      1996 実績報告書
  • [文献書誌] 木村英樹: "〓〓第三人称代〓“他(〓)"在〓〓中的指示功能" Cahiers de Linguistique-Asie Orientale. 24. 85-95 (1995)

    • 関連する報告書
      1995 実績報告書
  • [文献書誌] 中川正之: "単語の日中対照" 日本語学. 14. 64-71 (1995)

    • 関連する報告書
      1995 実績報告書
  • [文献書誌] 中川正之: "はじめての人の中国語" くろしお出版, 261 (1996)

    • 関連する報告書
      1995 実績報告書

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公開日: 1995-04-01   更新日: 2016-04-21  

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