研究課題/領域番号 |
07610511
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
言語学・音声学
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研究機関 | 東北大学 |
研究代表者 |
佐藤 滋 東北大学, 留学生センター, 教授 (40137592)
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研究分担者 |
堀江 薫 東北大学, 留学生センター, 助教授 (70181526)
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研究期間 (年度) |
1995 – 1996
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研究課題ステータス |
完了 (1996年度)
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配分額 *注記 |
1,000千円 (直接経費: 1,000千円)
1996年度: 300千円 (直接経費: 300千円)
1995年度: 700千円 (直接経費: 700千円)
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キーワード | テクストデータ / 時制 / アスペクト / 時間直示 / 照応 / 認知空間 / 統語的 / 格関係 / 電子コーパス / 時制・アスペクト表現 / 認知意味論 |
研究概要 |
次のような研究実績を得た。(1)テクストデータの電子化:日本語・朝鮮語テクストデータをテキストファイルの形式で電子計算機に収納し、これを基本コーパスとした。(2)時制、アスペクト表現の収集:基本コーパスから時制・アスペクトに関連した表現を文脈を含めて抽出した。(3)時間直示・照応の用例の解析とその他の時間表現例の考察:用例の現れる文脈の系統的な分類を行うと同時に、空間表現的な副詞や動詞による時間直示・照応現象の考察を行い、これらの表現の統一的な認知空間を検討した。(4)用例のデータベース化:抽出、分類された用例をデータベース化して、速やかな検索、ソ-ト等に対応できるようにした。(5)研究打ち合わせ:ネットワークを介した情報交換に加えて、研究打ち合わせを頻繁に行い、用例の検討、モデルの考察を行った。(6)学会研究会での報告:研究成果を随時まとめて、学会研究会等の研究報告として発表した。 日本語・朝鮮語のテクストデータを電子コーパス化し、大量のデータの中に現象を採集し、両言語の統語的な類似性を利用して、両言語によって実現される認知場の相違を考察する試みを続けてきた。時間の指示表現および空間の事物・事態間と述語との格関係に関して両言語に共通に働く原理とそうでないものとを体系的に切り分けて、両言語の類似表現から見た時空間認知の性質を統一的に把握できたと考える。
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