研究課題/領域番号 |
07610514
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
言語学・音声学
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研究機関 | 東京農工大学 |
研究代表者 |
御園生 保子 (御薗生 保子) 東京農工大学, 留学生センター, 助教授 (00209777)
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研究分担者 |
益子 幸江 東京外国語大学, 外国語学部, 講師 (00212209)
桐谷 滋 東京大学, 医学部, 教授 (90010032)
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研究期間 (年度) |
1995 – 1996
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研究課題ステータス |
完了 (1996年度)
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配分額 *注記 |
1,100千円 (直接経費: 1,100千円)
1996年度: 400千円 (直接経費: 400千円)
1995年度: 700千円 (直接経費: 700千円)
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キーワード | 文末形式 / ピッチパタン / イントネーション / 発話表現意図 |
研究概要 |
ダロ-・デショー、ジャナイ・ジャナイデスカで終わる文の、文末のイントネーションを分析した。これらの形式は、助動詞ダの活用形からできたもので、ダロ-は推量、デショーはそのていねいな形、ジャナイは否定デハナイの縮約形、ジャナイデスカはそのていねいな形の疑問の形式である。これらの形式は助動詞としての用法のほかに、聞き手に対する話者の働きかけを表す、終助詞と似た用法を持つ。この研究の目的は、助動詞的な用法と終助詞的な文末表現としての用法の違い対応したイントネーションの違いが見られるかどうかを明らかにすることである。 テレビ番組をビデオ録画して、用法を収集した。用例は用法(助動詞か、文末表現としての確認要求か)によって分類した。 文末のピッチの上昇・下降を判定した。下降調はすべての用法の文末に現れた。ダロ-・デショーの推量の用法、不定詞と共起する疑問文はすべて下降調を取っていた。しかし、上昇調しか現れない用法はなかった。これは、文を終始するイントネーションとしては下降調が無標であることを示唆する。 確認要求の用法では上昇調を取るものが比較的多く現れた。デショーで65%、他の形式で24〜28%であった。しかし、上昇調を確認要求の必須のピッチパタンとするほど強い傾向ではなかった。 ジャナイのFOを音響分析した結果、否定の意味の時と確認要求のときとで類型的なピッチパタンの差が見られた。これは否定に特有のピッチパタンがあるということで、確認要求のピッチパタンは否定のパタンの特徴が顕在しないパタンというように、ネガティブな形で定義することになる。
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