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先古典期モンゴル文語文献の言語学的研究

研究課題

研究課題/領域番号 07610516
研究種目

基盤研究(C)

配分区分補助金
応募区分一般
研究分野 言語学・音声学
研究機関日本大学

研究代表者

栗林 均  日本大学, 文理学部, 助教授 (30153381)

研究期間 (年度) 1995 – 1996
研究課題ステータス 完了 (1996年度)
配分額 *注記
1,500千円 (直接経費: 1,500千円)
1996年度: 600千円 (直接経費: 600千円)
1995年度: 900千円 (直接経費: 900千円)
キーワードモンゴル語 / 孝経 / 碑文 / 電子化テキスト / KWIC / 正書法 / モンゴル文字
研究概要

先古典式モンゴル文語資料のうち,モンゴル語古訳本『孝経』および14世紀の漢蒙対訳碑文のモンゴル文語を電子化テキストを作成し,計算機を用いて言語学的な観点から分析を進めた。
『孝経』 のモンゴル語テキストの分析によって得られた新たな知見は次の通り。
(1)語中、および接尾辞頭における taw と daleth の字形の書き分けに関して,「古典式モンゴル文語」の正書法の規範とは全く別の書き分け規則が存在する。接尾辞頭では「形態素による書き分け」が,語中ではそれと同時に「後続する字形との関係による書き分け」が行われている。
(2)語中におけるcに「古典式のc」「古典式のj」の2種類の字形があり,これらはそれに先行する文字の種類によって書き分けられている傾向がある。これらの字形の違いが、古典式から生じたという見解は再考を要する。
(3)位格の接尾辞-da/-de,-ta/-teは語幹末が単母音および子音-dに終わる語に付き,-a/-eはそれ以外(二重母音,-d以外の子音)で終わる語に付くという使い分けが存在する。同様に奪格の接尾辞-daca/dece,-taca/-teceは語幹末が単母音および子音-dに終わる語に付き,-aca/-eceはそれ以外(二重母音,-d以外の子音)で終わる語に付くという使い分けが存在する(例外3語)。
(3)動詞bol-「成る」の終止形として,古典期の文献ではみられないbolu が19回使われている。これは同時代の他の文献でも稀な語形である。この語尾(-u)は現在形-yu(すべての母音の後に現れている)と相補分布をなしており,その異形態と見なしうる。

報告書

(3件)
  • 1996 実績報告書   研究成果報告書概要
  • 1995 実績報告書

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公開日: 1995-04-01   更新日: 2016-04-21  

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