本年度はまず電算機を購入した。電算機の飛躍的改良によって、当初予定のパーソナル・コンピューターより、機能的に優れた電算機を購入することができた。また編集用ソフトについても、日々新しいソフトが登場する中、エクセルと呼ばれるソフトで、ムンダ語・ヒンディー語・日本語のそれぞれの項目に分けて、打ち込みを開始した。その結果、ムンダ語とその発音記号表記については打ち込みをほぼ予定通り行うことができた。しかし、ムンダ語の打ち込みに対し、ヒンディー語と日本語の打ち込みが若干遅れ気味である。ただし、来年度にはその遅れが十分解消できると確信している。また、当初の予定では辞書に英語の項目はもうけないつもりであったが、ムンダ語の打ち込みの際に、ムンダ語・英語辞書でもあるエンサイクロペディア・ムンダリカを使用し、その英語訳を利用することにした。その英語訳の利用によって、ムンダ語・ヒンディー語・日本語辞書に加え、英語の項目も視野に入れた辞書編纂作業となった。ただ、来年度に予定されている打ち込んだ項目を電算機によって、どのように印字していくのかという段階で、英語を加えることがかんたんにできるのかどうか、電算機に詳しい専門家に聞いてみる必要がある。とくに、東京外国語大学アジア・アフリカ言語文化研究所の町田和彦助教授に今後の辞書編纂作業の詰めの段階で、助言や指導をおねがいし、来年度中の完成をめざしているところである。
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