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現代中ソ関係の研究

研究課題

研究課題/領域番号 07620053
研究種目

基盤研究(C)

配分区分補助金
応募区分一般
研究分野 政治学
研究機関東京大学

研究代表者

石井 明  東京大学, 大学院・総合文化研究科, 教授 (10012460)

研究期間 (年度) 1995 – 1996
研究課題ステータス 完了 (1996年度)
配分額 *注記
1,800千円 (直接経費: 1,800千円)
1996年度: 700千円 (直接経費: 700千円)
1995年度: 1,100千円 (直接経費: 1,100千円)
キーワード中ソ関係 / 珍宝島 / ダマンスキー島 / 中ソ対決 / ウスリ-江 / 珍宝島事件 / フルシチョフ / スターリン批判 / 毛沢東
研究概要

中ソ関係のソ連側資料はソ連邦崩壊後、ある程度使えるようになった。さらに中国側資料を含め、中ソ間で1950年代、中ソ指導者間に生まれた認識のズレから、次第に相互不信がエスカレートしていく構造が出来上がっていく過程についての研究を深めた。中ソ対決は1969年3月、中ソ国境を流れるウスリ-江の川中島の珍宝島(ロシア語名、ダマンスキー島)で両国国境守備軍が戦った珍宝島事件でピークを迎える。
この事件についても、両軍指揮官の回想を入手し、検討した上で、中国黒龍省虎林県の現地を訪れて、事件の真相を探った。珍宝島の対岸に位置する「209高地」(事件の際、ソ連側から砲撃を受けた。高さが209メートルなので、このように呼ばれている)に登って、考察した。事件は1969年3月3日と15日の2回の大きな衝突からなるが、第1回衝突は中国側優勢、第2回衝突は、敗勢を挽回しようと戦車まで動員したソ連側が優勢であったことが、裏付けられたと言ってよい。また、珍宝島が川の主要航路の中国側に位置していることも確認できた。
なお、中ソ関係はその後、中ソ西部国境でも衝突が起き、対決状況が続く。中ソ冷戦と称される時期を経て、両国は関係改善に向けて瀬踏みを続けるが、両国間の見解の食い違いは調整がむつかしく、両国関係が正常化したのは1989年のゴルバチョブ書記長の訪中を持たねばならなかった。今後もこの分野の研究を進めて、中ソ対決の構造の全面的な研究を進めていきたい、と考えている。

報告書

(3件)
  • 1996 実績報告書   研究成果報告書概要
  • 1995 実績報告書
  • 研究成果

    (5件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (5件)

  • [文献書誌] 石井 明: "最近の中ロ関係と経済往来・国境貿易の現状" 日中経協ジャーナル. 第36号. 25-30 (1996)

    • 説明
      「研究成果報告書概要(和文)」より
    • 関連する報告書
      1996 研究成果報告書概要
  • [文献書誌] Ishii, Akira: "Recent Sino-Russo relations and status-quo of economicsl relations and border trade" Nitchu Keikyo Journal. No. 36. 25-30 (1996)

    • 説明
      「研究成果報告書概要(欧文)」より
    • 関連する報告書
      1996 研究成果報告書概要
  • [文献書誌] 石井 明: "最近の中国関係と経済往来・国境貿易の現状" 日中経協ジャーナル. 第36号. 25-30 (1996)

    • 関連する報告書
      1996 実績報告書
  • [文献書誌] 石井,明: "珍宝島事件に関する一考察" 中国の社会と国際関係. 99-117 (1995)

    • 関連する報告書
      1995 実績報告書
  • [文献書誌] 石井,明: "毛沢東の外交スタイルについての一考察-スターリン批判と中ソ対立" グレーター・チャイナの政治変容. 150-170 (1995)

    • 関連する報告書
      1995 実績報告書

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公開日: 1995-04-01   更新日: 2016-04-21  

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