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不完全競争のもとでのマクロ経済の成長と変動に関する理論的研究

研究課題

研究課題/領域番号 07630015
研究種目

基盤研究(C)

配分区分補助金
応募区分一般
研究分野 経済理論
研究機関神戸大学

研究代表者

足立 英之  神戸大学, 経済学部, 教授 (70030666)

研究期間 (年度) 1995 – 1996
研究課題ステータス 完了 (1996年度)
配分額 *注記
1,400千円 (直接経費: 1,400千円)
1996年度: 400千円 (直接経費: 400千円)
1995年度: 1,000千円 (直接経費: 1,000千円)
キーワード不完全競争 / 労働の保蔵 / 経済変動 / 実質賃金 / 雇用 / 内生的成長 / R&D / 技術進歩 / 経済成長 / 南北モデル / 交易条件
研究概要

本研究の目的は、不完全競争のもとでのマクロ経済の成長および変動の理論を展開することであった。平成7年度と8年度の2年間に二つの分野にわたる研究を行った。第一は、不完全競争のもとでの実質賃金と雇用の決定に関する中期的なマクロモデルを構築することであった。不完全競争のマクロモデルは、最近のニュー・ケインジアンの経済学者によって展開されているが、それらの議論は短期の静学的モデルであり、資本蓄積や技術変化を考慮した中長期的なモデルはほとんど展開されていない。本研究では、マランヴォ-のモデルを発展させることによって、財市場と労働市場に不完全競争的であり、かつ資本蓄積や技術変化を含むようなマクロ動学モデルを構築し、実質賃金と雇用の中期的な決定と変動を論じた。第二は、R&Dを含む内生的成長モデルに関する研究である。ローマ-は技術進歩がR&D活動によって内生的に決まるという考え方のもとづく内生的成長モデルを構築した。そのモデルの興味深い点は、資本財部門が不完全競争的であることによる資本財の過少生産と、研究開発部門での新知識の生産において既存の知識ストックの投入が無料であることによって生じる外部効果とによって、均衡成長と最適成長の乖離が起こる点である。本研究では、二つの点でローマ-のモデルを拡張した。第一に、ローマ-は恒常状態のみを分析しているが、本研究では移行過程の分析を行った。第二に、ローマ-のモデルは研究開発部門の生産関数がきわめて特殊であるため、規模効果が発生する。本研究では、研究開発部門の生産関数をより現実的な形にすることによって、規模効果が発生しないことを明らかにした。

報告書

(3件)
  • 1996 実績報告書   研究成果報告書概要
  • 1995 実績報告書
  • 研究成果

    (13件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (13件)

  • [文献書誌] 足立 英之: "「実質賃金と雇用の中期的分析」" 『国民経済雑誌』(神戸大学). 172-3. 91-114 (1995)

    • 説明
      「研究成果報告書概要(和文)」より
    • 関連する報告書
      1996 研究成果報告書概要
  • [文献書誌] 足立 英之: "「ローマ-の内生的モデルにおける移行過程」" 『国民経済雑誌』(神戸大学). 173-6. 1-18 (1996)

    • 説明
      「研究成果報告書概要(和文)」より
    • 関連する報告書
      1996 研究成果報告書概要
  • [文献書誌] 足立 英之: "「R&Dと内生的成長」" 『国民経済雑誌』(神戸大学). 174-2. 1-14 (1996)

    • 説明
      「研究成果報告書概要(和文)」より
    • 関連する報告書
      1996 研究成果報告書概要
  • [文献書誌] 足立 英之: "「不完全競争と中期マクロ動学」" 『国民経済雑誌』(神戸大学). 175-1. 35-50 (1997)

    • 説明
      「研究成果報告書概要(和文)」より
    • 関連する報告書
      1996 研究成果報告書概要
  • [文献書誌] Hideyuki Adachi: "Medium-term Analysis of Real Wages and Employment" Kokumin-Keizai-Zassi. Vol, 172, No.3. 91-114 (1995)

    • 説明
      「研究成果報告書概要(欧文)」より
    • 関連する報告書
      1996 研究成果報告書概要
  • [文献書誌] Hideyuki Adachi: "Transitional dynamics in Romer's Endogenous Growth Model" Kokumin-Keizai-Zassi. Vol.173, No.6. 1-18 (1996)

    • 説明
      「研究成果報告書概要(欧文)」より
    • 関連する報告書
      1996 研究成果報告書概要
  • [文献書誌] Hideyuki Adachi: "R&D and Endogenous Growth" Kokumin-Keizai-Zassi. Vol.174, No.2. 1-14 (1996)

    • 説明
      「研究成果報告書概要(欧文)」より
    • 関連する報告書
      1996 研究成果報告書概要
  • [文献書誌] Hideyuki Adachi: "Imperfect Competition and Medium-run Macrodynamics" Kokumin-Keizai-Zassi. Vol.175, No.1. 35-50 (1997)

    • 説明
      「研究成果報告書概要(欧文)」より
    • 関連する報告書
      1996 研究成果報告書概要
  • [文献書誌] 足立 英之: "「ローマ-の内生的モデルにおける移行過程」" 『国民経済雑誌』(神戸大学). 173-6. 1-18 (1996)

    • 関連する報告書
      1996 実績報告書
  • [文献書誌] 足立 英之: "「R&Dと内生的成長」" 『国民経済雑誌』(神戸大学). 174-2. 1-14 (1996)

    • 関連する報告書
      1996 実績報告書
  • [文献書誌] 足立 英之: "「不完全競争と中期マクロ動学」" 『国民経済雑誌』(神戸大学). 175-1. 35-50 (1997)

    • 関連する報告書
      1996 実績報告書
  • [文献書誌] 足立英之: "実質賃金と雇用の中期的分析" 国民経済雑誌(神戸大学). 第172巻第3号. 91〜114 (1995)

    • 関連する報告書
      1995 実績報告書
  • [文献書誌] 永谷敬三 石垣健一(編著): "環太平洋経済の発展と日本(第2章「南北経済の成長と交易条件」,足立英之)" 勁草書房, 312 (1995)

    • 関連する報告書
      1995 実績報告書

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公開日: 1995-04-01   更新日: 2016-04-21  

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