研究課題/領域番号 |
07630117
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
経営学
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研究機関 | 宮崎産業経営大学 |
研究代表者 |
足立 辰雄 宮崎産業経営大学, 経営学部, 助教授 (30202633)
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研究期間 (年度) |
1995 – 1996
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研究課題ステータス |
完了 (1996年度)
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配分額 *注記 |
1,900千円 (直接経費: 1,900千円)
1996年度: 500千円 (直接経費: 500千円)
1995年度: 1,400千円 (直接経費: 1,400千円)
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キーワード | リエンジニアリング / ワークアウト / リストラクチャリング / 生産性向上運動 / ナンバーワン・ナンバーツ-構想 / バウンダリレス組織 / 経営開発研究所 / 成長エンジン / ワーク・アウト / 小集団活動 |
研究概要 |
米国の総合電機企業であるGE社が1980〜90年代にかけて導入したリエンジニアリング戦略の成功要因を実証的に明らかにした。GEの成功要因は、(1)トップダウンによる明確なビジョンの提唱(ウエルチ会長のNo.1orNO.2構想)と強力なリーダーシップがあったこと、(2)現代的要請と企業成長に適う事業部門への急速なシフトを図るリストラクチャリング(事業再構築)を同時推進したこと、(3)日本的経営手法の一部を導入した生産性向上運動(ワークアウト)と情報技術のネットワーク化により「自ら考え自ら動く」組織づくりに成功したこと、の3点に要約される。 この研究の独創性は次の4点にある。第一に、リエンジニアリングの手法はGEにおいて既に80年代初めから萌芽的に導入実施されておりリストラクチャリングとリンクして推進されたことを検証したこと、第二に、リエンジニアリング導入の契機に日本企業との競争対抗策としての日本的経営手法(QC活動など)の模倣とアレンジの存在を裏付けたこと、第三に、その結果として伝統的経営学のカテゴリーとされてきた「計画と執行の分離原則」や「階層的組織原則」が大幅に修正され新しい組織原理(すべての従業員が自ら立案・実施・統制する自主管理形態やバウンダリレス組織)が出現していること、第四に、リエンジニアリングの経済的効果を労働生産性の上昇傾向(1980〜93年までの従業員一人当たり売上高は4倍に拡大)から統計的に算出しビジュアル化して実証したことにある。 本研究の成果の一部は、「電機大企業のリエンジニアリング戦略と組織改革」『現代ビックビジネスの生成・発展・展開』(井上昭一・中村宏治編著、第8章所収、八千代出版、1995年、239-260頁)に収められている。
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