研究概要 |
研究代表者である松本は,ゼータ関数の平均値理論について研究し,ζ^2(S)の近似関数式の残余項R(s,x)の二乗平均値について,また高次巾平均についての新結果を得た.これらは7月に英国のカ-ディフで開かれた国際研究集会において公表された.またζ(S)やHurwitzのζ(s,α)についてもその二乗平均を研究し,とくにζ(S)の1/2<σ<1での二乗平均の残余項E_σ(T)についての最良のΟ-結果やΩ-結果を,A.Ivicとの共著として公表した.Diriehlet多項式とζ(S)との積の平均についての考察をも推進した.また値分布論について,cusp formのゼータのJoyner型不等式を秋の京大数研での研究集会で発表,またζ(S)についてはJoynerの結果より強い漸近等式の証明に成功した.また鍛島は直交群上の球関数についての研究成果を公表し,谷川は楕円曲線のL関数の零点等について詳細に調べた.
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